監督就任3年目の〝同期対決〟も見逃せない。6月11〜13日にエスコンフィールドで中日の立浪和義監督(54)を日本ハムの新庄剛志監督(52)が迎え撃つ。今季Aクラスを定位置にすべく日本ハムが心配するのは、〝すばらしい先輩〟への「挨拶問題」である。
「郡司裕也(26)が、古巣の立浪監督に挨拶するかでまごついています。世話になった指導者に顔を合わせるたび歩み寄って頭を下げることは常識ですが、郡司の場合は中日でロクなチャンスも与えられず放出されたため、古巣への恩が薄い。とはいえ一度でも挨拶を欠けば、『礼儀がなってない』と、球界の人脈を通じて立浪監督からクレームが入るらしい。DeNAの京田陽太(30)も『いつまでやらされんの‥‥』と愚痴をこぼしている」(スポーツ紙デスク)
もっとも、竜の指揮官は見てくれだけは笑顔が絶えないようで、
「昨季までぶっきらぼうな顔でいわゆる〝恐怖政治〟を敷いていましたが、今季はソフト路線にアップデートしました。試合に負けてもニコニコしているので、選手やスタッフから気味悪がられています。その副作用でベンチの雰囲気も完全に緩んでしまった。凡退しても歯を見せてニヤニヤしている選手も目につくほど。チームがBクラスに低迷しても、今さら定着したキャラクターを戻すに戻せなくなっているみたいです」(スポーツ紙デスク)
そんな中日と交流戦で真っ先に対戦したのが、最下位の西武だ。目下、首脳陣の進退問題で揺れに揺れており、
「14年に当時の伊原春樹監督が休養した際は6月頭で借金13。それを松井稼頭央監督(48)は5月でとうに超えています。それでもフロントはクビにできません。17年に楽天でコーチを打診されて残留が決まりかけていたところに、〝監督手形〟を提示して、強引に出戻りを要請した経緯がありますからね。松井監督がみずから身を引くことも考えられますが、後任候補には地味な西口文也2軍監督(51)ぐらいしか見当たらず、球団にとっては辞任も避けたいのが本音でしょう」(球界関係者)
そこで浮上したウルトラCが、平石洋介ヘッド兼打撃戦略コーチ(44)の更迭だ。
「PL学園の先輩後輩のラインで松井監督に重用されていますが、ベンチでは監督に助言するでもなく、かといって選手に指示を与えるわけでもない。球団から『選手を怒るな』とお達しが出ていて距離感を見失っているのかもしれませんが、選手たちの目には松井監督のゴマスリに熱を入れる姿しか見えていない。そればかりか、振るわないのは自身が受け持つ打線なのにベンチで年上の豊田清投手コーチ(53)に聞こえよがしに『ピッチャーは何をやってんだ!』と声を荒らげているばかりなんです」
確かに、ベンチの雰囲気を一新することが、交流戦を機にチームの浮上につながる劇薬かもしれない。