ロッテ・佐々木朗希がセ・パ交流戦初日の5月28日、1軍登録を抹消された。球団によると「上半身の疲労回復に少し遅れがあるため」で、大事をとったと強調している。
令和の怪物は今シーズン8試合に登板して4勝2敗、防御率2.18。パ・リーグ球団関係者は苦笑いだ。
「うまくいけば無双できる力は今年もある。自慢の160キロ台の速球をさほど投げないなど、メジャーリーグへの移籍を見越した『省エネ投法』を試していますが、付け入る隙はやっぱり少ない。登板予定が被る阪神、広島、中日の球団首脳陣は小躍りしていると思いますよ」
佐々木の離脱に頭を悩ませているのは、球団の営業関連の部署だろう。パ・リーグ関係者が続ける。
「去年ほどではないにせよ、佐々木が登板となればチケットの売れ行きはいいですから。特に(ZOZOマリンスタジアムは)都心からのアクセスが悪いのに、平日でも満員にできる動員力がある。他のロッテの選手に、それはありません。球団が佐々木を手放すことに難色を示すのも理解できます」
再昇格は6月7日以降となるが、
「球場には登板ごとに10球団近いメジャースカウトが集まり、試合をつぶさにチェックしている。特に確認しているのは持久力、登板間隔による疲労度です。今回の抹消をどう分析しているかは、極めて微妙なところ」
球界関係者はそう言うのだが、さて、今後どうなるのか…。