大スランプに陥っていた美女ゴルファーが復活した。女子プロゴルフの国内ツアー「ヨネックスレディス」が新潟県長岡市のヨネックスカントリークラブで行われ、新垣比菜が6年ぶり2度目となる優勝を果たしたのだ。
1998年度生まれの小祝さくら、勝みなみ、河本結、渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花ら「黄金世代」の中で最初にプロ初優勝(2018年4月「サイバーエージェントレディス」 )してから、直近3シーズンはシードを失っていた。ウイニングショットを決めると、キャディーとして支えてきた流通経済大学元ラグビー部の兄・夢蔵さんが号泣して、感動は頂点に達した。この劇的な復活の背景を、ゴルフライターが解説する。
「近年はショットの安定性を欠いていましたが、青木翔ティーチングプロコーチの教えで、インサイドアウトのスイング軌道に修正。アイアンで低い球を打ち、簡単なクラブでグリーンを狙うことができるようになりました。さらにバックスピン量が増え、グリーンで止まるボールを打てるようになったのです」
8歳の時に、同じ沖縄出身の宮里藍に憧れてクラブを握った。2011年の「ダイキンオーキッドレディス」に、12歳2カ月で大会史上最年少出場、2013年にベストアマとなった。興南高校を卒業した2017年、プロテストに合格している。前出のゴルフライターは、
「性格はZ世代らしくおっとりしていて、LINEの既読スルーはいつものこと。悩みやすいマイナス思考がゴルフに影響を与えていましたが、最近は夢蔵さんの励ましで、笑顔を見せてプレーするように」
今大会は賞金ランキングトップの竹田麗央、山下美夢有や岩井千怜、鈴木愛らが全米女子オープン出場で欠場していた。次回は欠場組ら強敵を破って、3回目の優勝を…と夢は膨らむ。
(渡辺優)