何でもかんでもMLBドジャースに所属する「大谷翔平」と絡めることが、「大谷ハラスメント」と呼ばれるようになって久しいが、6月10日に放送された「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)でも、それがさく裂してしまった。
番組の後半、6月16日の「父の日」にちなんだネタとして、メディアが発表した「お父さんにしたい有名人ランキング」の話題を取り上げた。
ところが、番組内で大きくクローズアップしたのが上位3人ではなく、4位にランクインした「大谷翔平」だったことで、お茶の間から「父の日の話題でも大谷?」と、失笑を買ってしまったというのだ。
番組ではわざわざ街頭インタビューまで敢行し、「お父さんにしたい」大谷について人々の声を取材した。しかし、街頭で話をする人々に「大谷=お父さん」というイメージが湧かないのは当然だ。初老の夫婦は大谷の人となりを褒めるなどに終始していたが…。
芸能記者が、今回の無理やりな大谷クローズアップに苦言を呈する。
「1位のムロツヨシは世間の好感度から『なるほど』と感じましたし、2位の木村拓哉は成人した娘2人を芸能界へ送り出しています。3位の賀来賢人は本人の人気も高いですが、妻の榮倉奈々と子供のイベントに夫婦で出席する様子は好感度を上げました。若い世代が『こんなお父さんだったらいいな』と投票するのは納得です。しかし大谷は結婚したとはいえ、現状は『お父さん』の匂いは皆無です。息子にしたい有名人なら、間違いなく1位でしょう。しかも今回は4位であり、有名で凄いアスリートということでのランクインですから、街頭インタビューまで敢行して持ち上げるのはどうなのか。番組制作サイドの『大谷翔平の名前をとにかく出したい』という意図があったとしか考えられません」
視聴者から失笑を買ってしまった今回の大谷推しだが、スタジオも無理やりとわかっていたからか、「アンケートに答えたのは40代以上の人たちが多い」などと言い訳じみたコメントに終始していたのが印象的だった。
番組終了後には、SNS上で「自分が息子だったら大谷みたいな父親と比較されるのは嫌なんだけど」と、リアルなコメントも。
こうした勝手なアンケートで「ハラスメント」などと流布される大谷は、気の毒としか言いようがない。投票する人は、せめて大谷が本当の父親になるまで我慢してみてはどうだろう。
(飯野さつき)