飛ぶ鳥を落とす勢いのプロバスケットボールのBリーグに、小さくない汚点を残しそうだ。
B1の強豪チーム、川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞が、チームのアシスタントMC/サポートクリエイターを3シーズンにわたって務めていた「神ボディ」グラビアアイドル・村島美悠と不倫密会していたのだ。
「文春オンライン」の報道によれば、藤井と村島は1週間で3度の密会を重ねたことで、「スリーポイント不倫」と銘打たれていた。PG/SGとして、レギュラーポジションに君臨し、今や川崎の顔といっていい藤井の得意技はスリーポイントシュートだけに、今後は遠目からのシュートは打ちにくくなるかもしれない。
今回の不倫発覚で、双方はXを通して「軽率」「心配」「迷惑」「信頼」「失望」など、考えられる限りの定型ワードを使って謝罪している。
しかし、そんなことで気持ちが収まらないのは、川崎ファンをはじめとした、Bリーグのブースター(ファン)たちだ。スポーツライターが話す。
「今やBリーグは、バレーボールと並んで推し活スポーツの代名詞です。観客のほぼ全員が、推し選手の名前が入ったタオルを掲げて声援を送ります。あのブースターの瞬間最大熱量は、野球やサッカーも敵わないでしょう。それほど、応援される選手のプレーだけでなく、ルックスや人柄がチームにとって重要な〝商品〟となっています。ところが今回は、妻子ある看板選手の、ファンがチームマスコットとして認めていたアイドルとの不倫です。女性ファンがもっとも忌み嫌う内容ですからね。すでに、SNSでは藤井の推し活タオルを『捨てた』『雑巾にした』という怒りの声が聞かれましたし、中堅選手なら解雇もありえる話です。ですが、藤井は上位進出には欠かせない主力選手だけに、チームは頭が痛いでしょう」
いきなりの「解雇」は大げさだと感じる人はいるかもしれない。だが、バスケのロスター(出場できる選手数)は各チームとも12人程度。つまり、主力選手はほぼ毎試合、観客がすぐ近くにいるコートで、長い時間プレーを見せることになる。そこにチームの「汚点」である選手が立つことは、ブースターの気持ちを大いに萎えさせる。
また、川崎では別の大きな懸念が出ているという。前出のスポーツライターが話す。
「先日、川崎のレジェンドだった、元日本代表のニック・ファジーカス選手の引退試合に、NBAから来季はBリーグへの移籍が決まっている、渡邊雄太がサプライズ出場して、会場を沸かせました。移籍先はまだ発表されていませんが、川崎が有力候補の1つであることが証明された瞬間でした。今回の藤井の不倫は、それにも影響を与えるのではないかと心配する声が多いのです」
もしも渡邊が川崎に入団した場合は、ポジション的に藤井が渡邊へパスを供給するシーンを、数えきれないほど見ることになる。それが「ふさわしくない」というわけなのだ。
プロ野球界では巨人の坂本勇人による中絶騒動が、チームがひたすら黙殺することでウヤムヤになった。だがバスケは現在、ブースターの方が発信力は圧倒的に高い。はたして、今回の藤井の不倫スローに浴びせられる大ブーイングは、どういった決着を見せるのだろうか。
(飯野さつき)