29イニング連続無失点中の広島・大瀬良大地投手に「パワハラ疑惑」が浮上し、ファンが騒然とする事態に発展した。
コトの発端は、SNSへのある投稿だった。その投稿には、島内颯太郎投手が九州共立大の先輩・大瀬良の出産祝いで派手に痛飲し、そのことが原因で打たれた、という内容の「デマ」が書かれていた。
島内は6月23日の中日戦で、1-1の同点の8回に登板。一死二塁でカリステにレフトへの勝ち越しタイムリーヒットを許し、負け投手になった。どうやら一部のアンチが、その理由を大瀬良の責任にしたようなのだ。
大瀬良は6月25日に自身のブログを更新すると、SNSにデマが流れていることについて触れた。
〈僕と飲みに行ったとか飲ませたとか一切ありませんので、その辺の内容に関しては断固否定させていただきます 投げてそのまま広島に帰ったので。笑 あたかもその投稿の内容が事実のように書かれていたので、見過ごすことができなかったので書かせていただきました〉
一時はデマを信じた一部ファンから「大瀬良も安楽智大と一緒なのか」などといった声が上がっており、大瀬良の説明にファンは胸を撫で下ろしたのだった。地元・広島のスポーツライターが語る。
「実は6月22日の『中国新聞』の名物コラム『球炎』に、島内が九州共立大のレジェンドOBの大瀬良に『気軽には声を掛けられない』といったエピソードが紹介されていたんです。どうやらその話を曲解したアンチが、大瀬良が無理やり島内を飲みに誘った、という旨の投稿をしたようです。温厚な性格の大瀬良がわざわざブログで取り上げたのですから、どうしても見過ごせなかったんでしょうね。デマを流したアンチに、カープファンは怒り心頭です」
大瀬良と島内は5歳違いの先輩後輩同士。「怖い」というよりも、むしろリスペクトしている、というのが本当のところだろう。
(ケン高田)