巨人の門脇誠が、スタメンから外れる機会が増えた。そんな阿部慎之助監督の起用法に異議を唱えるのは、野球解説者の宮本慎也氏である。YouTubeチャンネル〈野球いっかん!〉で主張したのは、
「門脇を出さないじゃない。おクスリを与えました(お灸をすえる、の意味)っていうには、ちょっと長いなって。泉口ファンには申し訳ないですけど、ボクはショートの目で見て、門脇より勝ってる部分は少ないと思うんですよ」
思えばシーズン前、「門脇はショートでレギュラー」と阿部監督が公言していた。ところが打撃不振もあり、出場機会は減少。63試合に出場して、打率2割1分(6月27日時点)である。代わって38試合に出ているルーキーの泉口友汰は、打率1割9分6厘と、門脇を下回るのだ。宮本氏が言う。
「門脇はまだ育てる段階ですよ。去年良くて、一気にレギュラー扱いしましたけど、そのレギュラー扱いもちょっと早いと思うんですよね。まだ1年しかやってないから。それで、せっかくレギュラー扱いしてたのに、これ?…みたいな」
ここで、極度の打撃不振から2007年以来17年ぶりに2軍落ちした坂本勇人へと、話題は移る。6月の月間打率は1割5分9厘にまで落ち込んだが、
「打ってないからです。全てはそこです。サードいったら(コンバートされたら)、打ってくれって思うわけですよ。ここまで打てないと、チームが厳しくなりますよね」(宮本氏)
昨シーズン途中から、坂本に代わってショートに入った門脇。坂本が期待通りの成績を残せていたならば、今シーズンは変わらず門脇の育成期間に充てられていたのかもしれないが…。
(所ひで/ユーチューブライター)