その鉄柱の向かいに「ビーチサッカー」の五輪会場が着々と作られている、エッフェル塔が折れ曲がりそうなほどの大ブーイングが起きた。
6月29日、自民党の松川るい参院議員が「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)にパネリストとして登場すると、SNSには罵詈雑言の嵐が吹き荒れたのだ。
昨年7月、自民党女性局の一員として今井絵理子参院議員らとともにフランスを訪れ、海外研修の名を借りた旅行を満喫した松川氏は、エッフェル塔を背景にポーズを取る写真をSNSにアップした。これにより「エッフェル姉さん」として袋叩きに遭うと、エリート階段から転げ落ちる展開となった。
それからしばらく経ってのテレビ番組への登場となったが、「国民の怒りは一向に鎮まっていなかった」と、週刊誌記者が驚く。
「疑惑のパリ研修は、セーヌ川ディナークルーズや、子供を連れての別行動など、税金を使った遊び半分のパリ旅行だと国民には完全に認識されている。昨年末、岸田総理の『増税メガネ』が候補にならなかったのに、松川氏の『エッフェル姉さん』は、昨年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされました。つまり、国民にとって声を大にして言いたいほど、不快感を覚えた行動だったということでしょう。にもかかわらず、いまだに何の説明もありません。それがズケズケとテレビ復帰では、まったく鎮火していない国民感情が再び燃え盛るのは当然です」
朝ナマのこの日のテーマは「激論!ド~する?!日本の未来 ~人口減少と移民の是非~」だった。ところが、モデルの藤井サチら、他のパネリストの少子化問題などについての発言に対し、松川氏は返答に窮する場面が多かった。前出の週刊誌記者は苦言を呈する。
「番組を見ていて、なぜ自民党の代表がエッフェル姉さんなのかといった疑問は起こったでしょうね。番組放送中は『どのツラ下げて来てんの?』『今井(絵理子)とエッフェルポーズでM-1にでも出てろ』と、まるで『朝まで悪口テレビ!』状態でした。少なくとも支持率ダダ下がりの自民党にとって、プラスになる効果はゼロだったはずです」
とはいえ、現在はエッフェル塔の前で〝あのポーズ〟をする日本人観光客は続出しているという。
特にこの夏のパリは、五輪で盛り上がる。松川氏は「エッフェル姉さん」としての地位だけは着々と固めているだけに、テレビ局はそちらのゲストに呼ぶほうがいいのではないか。
(石見剣)