速報・サッカー伊東純也選手書類送検!
テレビ画面の下半分にそんな驚きの文字が躍ったのは、夕方の情報番組「ゴゴスマ」こと、「ゴゴスマ -GO GO!Smile!-」(TBS系の)の、7月2日の放送だった。この日の放送内容が、いまだ波紋を広げ続けているのだ。
これはリーグ・アン(フランスリーグ)スタッド・ランス所属のサッカー日本代表MF伊東純也と女性2人をめぐる、性被害事件についての速報だ。
しかし、あまり事情に詳しくない視聴者が、このゴゴスマの速報に「やっぱり伊東純也が悪かったんだ」と、字面をそのまま鵜呑みにしてしまったことが問題視されている。実は伊東だけではなく、性被害を主張した女性2人も同時に書類送検されていたからだ。
「速報のテロップはインパクトがありました。その後に説明があったとはいえ、テレビを無音のまま見ていた人なら、てっきり伊東だけが書類送検されたと勘違いするはずです。そして、やはり性加害をしていたんだと思い込んだでしょうね。しかし実際は、女性2人に虚偽告訴の可能性も残されている。伊東側が主張する『(女性たちの訴えは)事実に反している』が立証されたら、『ゴゴスマ』の煽り目的の見出しはいかがなものか、となりかねません」(週刊誌記者)
事実、テレビを見た人たちからは「番組に悪意がある」「まさに切り取り報道」と、批判がやんでいない。
では、番組の悪意あふれる見出しで、伊東への同情が集まったかといえばそれも少し違うようだ。たとえ女性側の主張が虚偽だったして、やはり伊東に対しては失望の声が同じくらい聞かれるという。女性誌ライターがその事情を話す。
「伊東は、ベルギーリーグのヘンク時代の2021年に一般女性と結婚している、れっきとした妻帯者です。ところが、今回の問題の争点は女性2人に性加害をしたかということ。それが虚偽だったところで、妻帯者でありながら『やることはやっていた』ことは半ば認めているわけですよね。まるで、どこかのプロ野球選手のようなパターンですが、実は伊東は誠実そうなイメージで女性ファンが多い選手でした。その反動か、ファンの失望感が半端ないんです。今回は双方書類送検ですが、『結局は奥さんに黙って遊んでたわけでしょ』『無罪でも応援はしません』と、特に女性たちの間ではまったくイメージ回復には至ってません」
ちなみに、7月3日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)では、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が「伊東と女性2人の双方が不起訴になる可能性が高い」と解説した。
伊東が逮捕されず書類送検されたのは、証拠不十分と判断したのではないか、と若狭氏は指摘しているのだ。だが、不起訴という結末を迎えたとて、伊東に向けられるファンの目は、なかなか厳しいものになりそうなのである。
(飯野さつき)