開幕から混戦が続くセ・リーグ。今年はどのチームが優勝してもおかしくないと評論家諸氏は言うが、水面下では早くも来季以降に向けた動きが漏れ伝わってくる。
最下位ヤクルトは、2020年からチームを率いる高津臣吾監督が、今シーズンで5年目。長期政権が続いている。
「ですが2021年、2022年のリーグ2連覇以外の年は、いずれもBクラスに沈んでいる。もともとケガ人が多いのですが、あまりの乱高下ぶりに、球団フロントの評価は甲乙つけがたく、意見が割れています」(球団関係者)
仮にBクラスで終わった場合は3年連続でV逸したことになり、責任問題に発展することが予想される。となれば、次期監督の話題が急浮上することになるが、
「候補者は、こちらも長きにわたりファームを指揮する池山隆寛2軍監督、現役選手の青木宣親、そして嶋基宏1軍ヘッド兼バッテリーコーチです」(前出・球団関係者)
嶋コーチは楽天の正捕手として活躍したが、球団フロントと衝突したこともあって戦力外に。その後、ヤクルトに拾われてプレーした後に引退。以降は指導者としてキャリアを積んでいる。捕手出身の監督は投手、野手の双方をカバーできるので重宝されるのだが、
「1軍ヘッドコーチになってからの戦術面での仕掛けに、ちぐはぐさが見られてあまり評価が芳しくありません。ファミリー球団らしく、本来は純血監督を求めています。なので経験を積んでも、なかなか監督にはなれないのです」
混迷を続ける古巣からお呼びがかかることを祈るしかないのか。