自転車ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」の最終日に突如として出現した「落書き」が、物議を醸している。
「ツール・ド・フランス」は毎年7月にフランス及び周辺国を舞台にして行われる自転車ロードレースだ。
2024年大会は例年より1週間早い6月29日に、史上初めてイタリアで開幕。7月21日に行われた最終ステージは、5日後にパリ五輪が開幕する影響で、例年お馴染みになっているシャンゼリゼでのパレードステージではなく、ニースにフィニッシュする個人タイムトライアルとなった。
世界中のツール・ファンが選手の力走を見守る中、テレビ中継に映り込んだのは、日本語の「落書き」だった。レースではコースの路面に選手への応援メッセージなどをペイントするのが長年の伝統になっているが、日本人選手が出場していない中での日本語メッセージは、かなりレア。一体、何が描かれていたのか。
ヘリコプターによる空撮映像を見ると「高市早苗 みてる?」と描かれた日本語のメッセージが、ハッキリと確認できた。自民党の高市早苗経済安全保障担当大臣を指すものだろう。
彼女の支持者によるペイントなのかどうかは不明ながら、先日の東京都知事選では、都内のあちこちに貼り付けられた「R」シールが問題視されたばかり。選手の応援に見せかけた、悪ふざけのようにも思える。というか、これは明らかに応援ではないだろう。
「ツール・ド・フランス」ではこれまでにも、わいせつな落書きが見つかり、物議を醸したことがある。今回のケースはさすがにそこまで悪質ではないものの、描いた本人は何を訴えたかったのだろうか。
高市氏は16歳からオートバイに乗り始め、20代前半の頃には漫画「バリバリ伝説」ハマッていたほどの2輪車好き。日本では「チャリ」などと呼ばれる自転車だが、欧米では「バイク」が正式名称。ひょっとして、まさかの「勘違い」ということも考えられるが…。
(ケン高田)