今週と来週は、暑熱対策として新潟競馬の第5競走終了後に休止時間が設けられます。いわゆる準メインから再開されるため、WIN5対象レースが施行される時間帯は、通常の2場開催時とだいたい同じ。ただし、準メインの競走番号は新潟6R、メインレースの競走番号は新潟7Rとなりますのでご注意ください。
今週末7月28日のWIN④クイーンSは、近走成績や距離適性を素直に評価したい一戦。前年以降にJRA、かつ2000メートル未満の重賞かオープン特別で3着以内となった経験がない馬は、20年以降〈0 1 1 21〉と勝ちきれていません。
なお、枠番が1〜2枠の馬を除くと、前年以降のJRA重賞において「3着以内、かつ4角通過順が7番手以下」となった経験のない馬は、20年以降〈0 0 1 31〉。内寄りの枠に入った馬と、実績上位の差し馬を重視するべきでしょう。
枠順しだいの部分もあるとはいえ、ウンブライル、モリアーナあたりは素直に信頼してよさそうです。
WIN⑤のアイビスSDは、基本的に前走好走馬が優勢。前走の着順が2着以下で前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上、かつ前走の出走頭数が16頭以下だった馬は、20年以降〈0 1 1 35〉でした。
また、以前にアイビスSDで3着以内となった経験がある馬を除くと、前年以降に新潟の1勝クラス以上のレースにおいて2着以内の経験がない馬は、20年以降〈1 0 0 31〉。当コース巧者であることを証明しているわけではありませんが、新潟のレースを積極的に使ってこなかった馬は疑ってかかるべきだと思います。
血統面の傾向も考えると、チェイスザドリームやマウンテンムスメあたりが楽しみ。内寄りの枠に入ってしまったとしても、ある程度は高く評価するべきでしょう。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「血統&ジョッキー偏差値2024-2025~儲かる種牡馬・騎手ランキング(競馬王馬券攻略本シリーズ)」 (ガイドワークス)が好評発売中。