スポーツ

照ノ富士「速い相撲で攻め続け」VS琴桜「懐深く圧力吸収」名古屋場所決戦の行方

 大関・琴桜が好調だ。昨年春場所に大関に昇進して以降は10勝、11勝と、3大関の中では最も安定した成績を残している。今の佐渡ケ嶽親方の希望はむろん、初代・琴桜に続いての横綱昇進である。しかも、それがかないそうなところまできているのだ。

 足腰が重くて体が柔らかい琴桜は、寄られても相手力士の圧力を吸収してしまう。10日目に大の里を破り、全勝の照ノ富士を2敗でピタリと追う形に。

 さて、先場所対戦した大関・豊昇龍。琴桜が小手投げで豊昇龍を投げ捨てた。今場所の後半、2人は対戦するが、

「琴桜は懐の深さだけで勝っている。足を動かして攻める相撲を取らないと」

 かつて八角理事長は、そう苦言を呈したことがある。終盤対戦した時、素質だけで相撲を取っていると、足をすくわれることになるからだ。

 そして横綱・照ノ富士との対戦はおそらく、千秋楽結びの一番とみられる。

 祖父の初優勝は大関時代、13勝した1968年の名古屋場所だった。その56年後、孫は同じ大関として照ノ富士を追う。照ノ富士は最後まで全勝で走るのか。それとも躓くのか。

「場所前、けっして万全とは言えない状態でした。勝ち続けているのは、立ち合いで当たって速い相撲で攻め続けているからです。場所前の親方の話から判断すると、勝ち続けるのはそう簡単なことではない」(各界関係者)

 それでは、琴桜はどうか。本人はこう言っている。

「優勝争いは考えていない。目の前の相撲を集中して取ることが、つながってくる」

 さて、どうなるか。

(蓮見茂)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」