オールスターゲームを挟み、7月26日からプロ野球の後半戦がスタートしている。今季は前半戦を終えた時点で12球団全てが観客動員数を昨年より増やしており、中でも楽天、オリックス、中日はそれぞれ24.0%、17.8%、11.1%増と、飛躍的に伸ばしている。後半戦はよりリアルな優勝争いが繰り広げられるため、さらに動員を増やす球団が出てくるだろう。
1試合あたりの入場者数の平均は、セ・リーグ3万3698人、パ・リーグは2万7363人で、トップは阪神の4万1896人。観客動員数ワースト10に目を向けてみると、「かなりヤバイ球団」があぶり出されることに。
今季、最も観客が少なかった試合は、6月28日に山形市で行われた「楽天×西武」の1万13人。他にも豊橋や弘前、福島、熊本、ひたちなかなど地方球場が名を連ねているのは、もともとキャパシティーが小さいことが影響しているからだろう。ところがワースト10の中で、地方球場以外の残り4試合を、ある球団の「本拠地」が占めている事実をご存知だろうか。
今季観客動員数ワースト10の中で、実に4試合が西武の本拠地ベルーナドームでのもの。来場者は1試合あたり1万人から1万3000人前後で、これは収容人数3万1552人の3分の1程度。その4試合中1試合しか勝利していないのは、ガラガラの球場で選手のモチベーションがダダ下がりしていたからかもしれない。
西武は後半戦の8月、ベルーナドームで13試合を予定しているが、それでなくても他球場より「暑い」と酷評されているだけに、さらなる入場者数減少が予想される。
せめて優勝争いするくらいチームが強ければ、客足は伸びたかもしれないが、最下位独走では期待薄か。
(ケン高田)