開幕まであと1カ月半に迫ったパリ五輪。サッカーでは「オーバーエイジ」と呼ばれる23歳以上の選手を使うのか、呼ぶのであれば誰がいいのかが議論の的になっている。元日本代表の城彰二氏は自身のYouTubeチャンネルで、独自の考えを明らかにした。
「軸と言われる真ん中のラインが重要。センターバック、ボランチ、FWに1枚ずつ入れたい」
そんな基本的な考えを持つ城氏が最初に選んだのは、板倉滉だった。
「ビルドアップも含めて安定感と、(相手の攻撃を)弾き返せる選手を考えると、板倉選手。感覚的にも若い世代と一緒にできるし、リーダーシップを取りながらやれると思う」
ボランチは藤田譲瑠チマが素晴らしく、相棒として守田英正を挙げた。
「ゲームをコントロールできるし、前にも行けるし、守備的なこともできて、バランスがすごくいい」
FWは細谷真大に期待しているが、
「レイソルの試合を見ててすごくパワフルだし、いい時はすごくいい。だけど、シュートをたくさん外す。経験値や世界ってことを考えると、少し物足りない」
と、ここにオーバーエイジの選手を呼ぶべきと訴える。
「1トップはボールキープをしないとけないし、2列目を使ったりサイドを使いたいから、そう考えると大迫勇也選手。ボールをキープできる、周りを使える、フィニッシュもうまいってなると、大迫選手以外に見当たらない。彼が持ってるものを、選手に伝えられると思う。そういう意味でも入れていい」
以上の3選手を候補に推したのだが、複数のポジションをこなせる選手も必要だとして、町田浩樹をピックアップた。
「左利きで器用だし、センターバックが足りなくなったら入れられるし、サイドもできる。町田選手も入れてもいいのかな」
この4選手の中から3人を選ぶべきだと訴える城氏。大岩剛監督はどう考えているだろうか。
(鈴木誠)