1月はフィットネス業界の稼ぎ時。正月太りでダイエットを始める人や、夏までにカラダを引き締めたいと筋トレをはじめる新規会員が急増する季節なのだ。
しかし、真に美しいカラダとは、ボディを鍛えぬくだけではなり得ない。最後に鍛えぬくべきはシャキッと張った背すじ、そう「姿勢」こそが美人を作る要なのである。
ビューティ業界を見渡せば、ミスコンをはじめ、最近では某エステサロンの痩身コンテストでも、ファイナリストに選ばれた人たちはファッションモデル並みのポージングやウォーキングをプロから特訓してもらい、最終選考のステージに備えるのが常識になっている。
以前、ニチバンが調査した「姿勢が良いと思う有名人」というアンケートの結果でも、女性の1位は藤原紀香、2位が天海祐希、以下米倉涼子、真矢みき、江角マキコ、黒木瞳などがランクイン。しっかりと訓練を受けたモデルや宝塚出身の女優が多く選ばているのがよくわかる。
一方、男性はまだまだ意識が石器時代から進んでいない、失礼、でもネコよりひどい猫背の人が結構いる。せっかく作った鍛造ボディへの努力は評価したいが、総合評価でマイナスになるなんて残念すぎると言えまいか。
また、男女の別なく、姿勢が悪いと内臓が圧迫されて血行不良になるし、呼吸が浅くなることで脳への酸素の供給も不足する。医学的にいいことなど、なにひとつないのだ。
しかし、姿勢の悪さは心がけ次第でいつだって変えられる。その方法もいたって簡単、“良い姿勢のイメージ”をつかむだけだ。誰にでもできる方法を紹介しよう。
まずはごくごくゆるやかな坂道か、スロープになっている場所を見つけ、上からゆっくりと下って歩く。注目を浴びながら大広間への階段を降りていく場面を意識すると、腰から背すじが自然と一直線に伸びて、そのてっぺんに頭がのっかっているような感覚になるだろう。上方向に吊られているような、少し身長が高くなったような、その感じをしっかり身体に覚えさせればOKだ。
これならせっかく鍛えたカラダもより一層映えるというもの。アラフォー美人の道に抜かりは禁物なのである。