寒中水泳をはじめとして、冷水を浴びると健康になると言われている。これは科学的にも証明ずみだそうだが、具体的にどんなふうに行うのか。
ロシアでは真冬に健康づくりのため寒中水泳を愛好する人は150万人おり、「モルシ」(ロシア語でセイウチ)と呼ばれているという。ジャーナリストの笹川伸雄氏が言う。
「ロシア正教では1月6日の祭日『公現祭』に氷水に飛び込む風習がある。寒中の川に投げられた十字架を取り合う祭りもあります」
寒中水泳の健康効果は世界で認められており、ロシア以外にも世界各地で行われている。ロシアの寒中水泳愛好クラブ代表者(78)は、こう話している。
「氷のような水に入ると人体の免疫力が3~5倍に高まるという実験結果があるのです」
寒中水泳の効果はわかっていても、実行するのはハードルが高い。そこで代わるのが冷水浴だ。50代にして30代の若さを持つ南雲吉則医師も寒中水泳の効果を認め、自らも冷水シャワーを実践。自著「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣」(中経出版)でその効能をこうつづったものだ。
〈体内の毒素を排出、浄化するデトックス効果があり代謝がよくなるので若返りの効果がある。そして抵抗力がアップし風邪が引きにくくなる〉
慣れるまでは湯上りに冷水を浴びる、あるいはシャワーをお湯からだんだん冷たくしていって最後に冷水にする方法から始めるといいだろう。冷水浴は1分ほどで十分。続ければ体が若返り寿命も延びる!?