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サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「クーアフュルスト上がり目十分」

 夏真っ盛り。8月に入ってローカル競馬は、いよいよ佳境を迎える。

 今週、新潟競馬のメインはレパードS。3歳馬によるダート戦で、まだ16回目と歴史は浅い。秋のGⅠ戦(10月2日・大井・ジャパンダートクラシック・ダ2000メートル)を迎えるにあたり、前哨戦の重賞と位置づけていいだろう。

 過去の勝ち馬を見ると09年トランセンド、12年ホッコータルマエ、19年ハヤヤッコなど、ここを足掛かりに羽ばたいていった馬も少なくない。なので、単なる夏の重賞とみるべきではなく、今後のダート競馬を推しはかるべく、その一里塚的な意味合いで、注目のレースと捉えたい。

 まずは過去のデータを見てみよう。過去15回、馬単での万馬券は6回(馬連は2回)。この間、1番人気馬は6勝(2着3回)、2番人気馬は3勝(2着2回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は2回。大きく荒れることは少ないが、人気どおりに決まることも、そう多くはない。言ってみれば中穴傾向で、簡単には決まりづらい一戦と言ってよさそうだ。

 では、顔ぶれを見てみよう。前2走とも圧倒的な強さで連勝しているクーアフュルスト、海外遠征帰りのサトノフェニックス、3連勝中のジーサイクロン、青竜S勝ちのソニックスター、前走は2着馬に7馬身差をつけて完勝したポッドロゴ、そしてクレスト、ファイトの〝ミッキー勢〟といったところが有力視されている。

 とはいえ、絶対視できる圧倒的強さを誇る馬はいない。混戦模様とみて、最も期待を寄せてみたいのは、クーアフュルストだ。

 前述したように未勝利―1勝クラスを2連勝中。それも2着馬にそれぞれ5馬身、7馬身差をつける完勝だった。ただ、相手が弱かったこともあり、走破時計はほめられたものではないため、評価はそれほど高くはない。それでも推したいのは、まだまだ奥を感じさせる素質のよさを秘めているからだ。

 あか抜けた好馬体の持ち主で血統もいい。曾祖母サイレントハピネスはローズSなど重賞2勝馬で、近親にスティンガー(阪神3歳牝馬S=現・阪神JF)、レッドファルクス(スプリンターズS連覇)の他、活躍馬がズラリといる血筋なのだ。

「短期間でこれほどまでによくなるとは‥‥。以前のひ弱さが消えて、使うたびにパワーアップしている」

 こう胸を張るのは大和田調教師。雰囲気がとてもよく、上がり目十分とみて大きく狙ってみたい。

 札幌のメイン、エルムSもダートでの争い。こちらも今回29回目と歴史は浅く、レパードS同様、中穴傾向の重賞である。

 出走頭数が多いこともあるが、充実著しい5歳馬が馬単導入後の過去22年間で9勝(2着9回)、4歳馬も9勝(2着3回)と4、5歳馬が圧倒している。

 というわけで、この2世代の中から狙ってみたいのは、5歳馬のフルムだ。

 全26戦のうち、勝ち鞍の4勝を含む25戦はすべて1400メートル以下。それが前走の大沼Sで短距離馬のイメージを覆し、初の1700メートル戦で勝ち馬にコンマ5秒差の5着と頑張ってみせたことは評価すべきだろう。折り合い面などに進境がうかがえて、心身ともに成長していることがわかる。ここは流れが速くなること必至だけに、鋭い末脚での一発があっていい。

 逆転候補も末脚が光るトウセツだ。

 フルムとは異なり、これまでの20戦、すべて1700メートル以上を使われてきている馬で、休み明けだった前走のマリーンSは前走比プラス12キロでの出走だった。

 道中はほぼ最後方で運んでいたが、最後の直線は最速の末脚を繰り出して、勝ち馬とコンマ4秒差の4着に頑張ってみせた。一度叩かれた今回は馬体が絞れ、仕上がりのよさが目立っている。

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