今田美桜主演での2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」の新キャストが公式Xで発表されたが、早くも疑問の声が上がる事態になっている。
これは人気アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢の夫婦をモデルにしたフィクション。やなせをモデルとする柳井嵩は北村匠海が、小松暢をモデルとする朝田のぶを今田が演じる。
これまでは朝田家の登場人物が発表されていたが、今回明かされたのは、柳井(北村)の家族だ。父親を二宮和也、母親を松嶋菜々子が演じるというのだが…。
朝ドラファンの反応を見てみよう。
〈夫婦役似合わなさ過ぎて想像しただけで笑ったんだが〉
〈並んだらギャグみたいな絵面になりそう〉
〈並べたら違和感しかねえな…〉
その理由は、まず年齢差。松嶋が50歳に対して二宮が41歳。もうひとつは身長差だ。松嶋が173センチで、二宮は公式では168センチと、5センチ低い。劇中ではそこまで違和感なく撮るのだろうが、やはり先入観が先走ってしまう。しかもその息子である北村の身長は177センチ。ドラマではどこまでこの両親と北村が一緒にいる期間を描くかは分からないが、決してバランスがいいとは言えないような…。
この作品に対しては、当初から朝ドラファンの不満が多かったと、ドラマ評論家が言う。
「今田が演じることになった『朝田のぶ』役はオーディションで決まりました。東京制作の朝ドラで主演オーディションが行われるのは『半分、青い。』(2018年度前期)の永野芽郁以来、実に7年ぶり。それだけに、歴代最多となる3365人の応募があったのですが、結局選ばれたのは、もはや人気・実力ともに申し分のない今田でした。かつては未知数の光る原石をチョイスし、視聴者がその成長を見届けるのが朝ドラの醍醐味でしたが、今の流れはすでにブレイクしている役者を起用するのが習慣化している。最初から数字を狙いにいこうとしているのだと思いますね」
今田に二宮、松嶋…。まるで民放ドラマのような配役だが、放送は来年。いったい、どんな評価が下されるのだろうか。
(川名紘一)