仕事上の危険度はグーンと落ちるものの、油断ならないのが牛丼チェーンなどの飲食店店長だ。
「チェーン飲食店などの店長は、下で働くバイト店員は言うことを聞かない、上からはノルマでガミガミ叱られ、過労死、うつ、燃え尽き症候群などが多い」
他にスーパーの店長などの中間管理職的な仕事は、儲かればいいが、そうでなければ働きずくめ症候群になってしまうという。
「中間」でもキツイとなれば、会社ではその下に位置する新規開拓の最前線の営業マンはどうか?
「歩くことは体にいいとはいえ、飛び込み営業も寿命が短くなる。食事が不規則、早食い、そのうえノルマが課せられるためストレスもたまります。いきなり脳梗塞や心筋梗塞にならないまでも、逆流性食道炎や胃潰瘍などを引き起こす可能性は高くなる」
食は医なり。外回り営業マンは特にバランスの取れた食事に気をつけたい。
この際、いっそ夢の脱サラをしてラーメン店経営に転身したらどうか? 4月1日に亡くなった元祖つけ麺「大勝軒」の山岸一雄氏は享年80歳だったが、
「有名ラーメン店店長は意外に長生き。むしろ1日5杯など食べているラーメン評論家の偏食のほうが問題です。テレビのグルメレポーターも飲食店に行けば、『タレントが来た』と、いつもより大盛りにされ、しかも見ている前でおいしそうに平らげて期待に応えないといけません。ラーメン店店長より、仕事で食べないといけない人は危ない」
夜のお仕事も同様で、
「夜仕事して朝に寝る逆転生活も昼間寝ていれば特に体に悪影響はない。ただ、スナックなどは人のボトルをいかに減らすかが仕事だけに『一杯いただいていいかしら?』と自分も飲んで稼がなければいけないのが問題です。売り上げのために飲む酒は肝臓を壊します」
スナックママも、つきあい酒はほどほどに、が鉄則のようだ。
切った張ったの大立ち回りで危険度が高そうな裏稼業は‥‥、
「昔は同じハリを使い回して入れ墨を入れていたこともあり、B、C型肝炎で肝臓をやられた。鉄砲玉のような若い時は健康なんて考えていないが、ある程度年齢を経て幹部になると、健康志向の食品しか食べないなど体に気を遣うようになるようです」