シリーズがスタートしてから25周年を迎えた沢口靖子主演の「科捜研の女」(テレビ朝日系)だが、放送中の「season24」の視聴率が急落している。
同シリーズは、京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコ(沢口)が、ひと癖もふた癖もある研究員らとともに難事件を解決していく、1話完結型のミステリードラマだ。
初回の平均世帯視聴率は、これまでのseasonでワーストとなる7.8%。以後は右肩下がりで、パリ五輪期間中の7月31日には、歴代の放送回でワーストの5.5%までダウンした。
そして五輪閉会後、初の放送となった8月14日。同シリーズの大ファンで、番組の宣伝大使に任命された天才子役の永尾柚乃を投入したものの、6.5%と伸び悩むことになった。いったいどうしたというのか。
「放送枠はいずれも人気シリーズの『相棒』『特捜9』と同じ水曜午後9時枠ですが、その枠の固定視聴者ばかりか、もともとの『科捜研』のファンもすっかり離れてしまっています。五輪期間中に6%台なら仕方ないですが、閉幕後にこの数字では、ひと昔前なら打ち切りでもおかしくないヒドさ」(テレビ局スタッフ)
沢口が還暦を迎える来年、お祝い的に放送されると思われるが、どうやらシリーズの「定年」が近づいてきたようだ。
「2021年に公開された『科捜研』の劇場版はまったく当たりませんでしたが、あのタイミングがやめどきだった。様々な大人の事情でseasonを続けてはいるものの、そろそろ謎解きは『ネタ切れ』なので、テレビ朝日の上層部は決断を迫られるはず。功労者の沢口には、別の作品を用意することになるでしょうね」(放送担当記者)
今回のseasonでどこまで視聴率が落ち込むのか、関係者は戦々恐々である。
(高木光一)