セーヌ川のヒドい水質や柔道での不可解判定、選手村の食事や段ボールのベッドなど、様々な問題がクローズアップされたパリ五輪。その中でも特に問題視されたのは、選手や関係者に向けられた、SNSを介する誹謗中傷だった。IOCは五輪開催期間中に選手や関係者に対して、8500件を越える誹謗中傷の投稿が確認されたと発表した。
ただ、これといった対策はなく、今後も問題は続いていきそうだ。スポーツだけでなく、芸能界でもSNSでの嫌がらせ投稿は問題視されている。
そんなSNSでの誹謗中傷について、元サッカー日本代表でFC町田ゼルビアに所属する昌子源が、播戸竜二氏のYouTubeチャンネルで、その思いをブチまけた。
サッカー選手は移籍することが多く、サポーターから裏切り者扱いされることがよくある。昌子も昨シーズン末に鹿島アントラーズからFC町田ゼルビアに移籍して「裏切り者」と言われたという。そして、これだけは言わせてほしいとして、
「いわゆる『捨て垢』っていうんですかね、何もプロフィールもなくフォロワーもフォローもゼロとか、そういうのはよくある。でも中には(プロフィールに)なになに高校サッカー部とか、なになに中学サッカー部とか。プロ・アマ関係なく同じサッカー人として、その言葉を使うのか。あなたがプロになった時にどうなの?」
そう言って、怒りをあらわにしたのである。
昔はそんな投稿が気になったが、20代後半になり試合に出るようになると、あまり気にならなくなったそうだ。
捨て垢での誹謗中傷が最も腹が立ちそうだが、そうではないとは、なんとも意外である。
(鈴木誠)