新潟記念は、例年、パワー型、小回り巧者が走ります。よって、小回り巧者、パワー型も出しやすいキングマンボの血を持つ馬が毎年のように好走しています(キングマンボ系やディープ系をはじめとする血統系統分類は、亀谷敬正が提唱する「血統ビーム」オリジナル。出走馬の各血統系統は「スマート出馬表」を参照してください*無料)。
一昨年、昨年も父か母父キングマンボ系の馬が1、2着しています。【22年】10番人気で勝ったカラテ、9番人気で2着のユーキャンスマイルは父がキングマンボ系。【23年】1着馬ノッキングポイントは母父キングマンボ系。7番人気で2着のユーキャンスマイルが父キングマンボ系。
過去5年の連対馬を見ても、10頭中8頭が父か母父キングマンボ系です。
先に書いたように、小回り実績も重要なレース。直線の短い重賞で3着以内の実績があった馬は過去5年で複勝率が29%、複勝回収率は124%です。
【19年】カデナが8番人気で3着。【20年】ブラヴァスが1着、ジナンボーが2着。【21年】マイネルファンロンが12番人気で1着、トーセンスーリヤが2着、クラヴェルが3 着。【22年】カラテが10番人気で1着、ユーキャンスマイルが9番人気で2着、フェーングロッテンが3 着。【23年】ユーキャンスマイルが7番人気で2着。
総じてパワーに優れる大型馬も好相性で、前走馬体重が510キロ以上の馬は過去10年で複勝率が38%、複勝回収率は208%です。
近2年も【22年】カラテが10番人気で1着、ユーキャンスマイルが9番人気で2着。【23年】ユーキャンスマイルが7番人気で2着、インプレスが10番人気で3着しています。
キングズパレスは父がキングマンボ系のキングカメハメハ。母父ドバウィは欧州型ミスタープロスペクター系で、キングカメハメハも父が欧州型ミスプロ系。
新潟記念でキングマンボ系が走りやすいのは欧州型ミスプロ系に相性がいいから。その血を強化されたのがキングズパレスですから、新潟記念向きの血統と言えます。しかも前走は直線が短い七夕賞で2着。馬体重も500キロ前後と大型に属する馬で、戦歴、体重も新潟記念で走るタイプなのです。
この他、出走予定馬で父か母父キングマンボ系は、ゴールドエクリプスとシンリョクカになります。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン」(オーパーツ・パブリッシング)他多数