「話したくないんですよ、本当は」
ボクシングの元世界2階級制覇王者で、亀田三兄弟の次男・亀田大毅氏が、苦笑いで髪をかきむしる姿を見せた。そのワケは…。
8月24日、大阪・大和アリーナで行われたIBF世界フェザー級指名試合挑戦者決定戦で、3位・亀田和毅と2位のレラト・ドラミニ(南アフリカ)が対戦。5回に和毅がダウンを奪い、KO勝利目前まで迫るも、勝負は最終ラウンドまでもつれ込み、2-1で僅差の判定勝ち。ドラミニには2023年10月7日、IBF世界フェザー級2位決定戦で、和毅が1-2で敗れており、雪辱を果たす形とはなったが、際どい勝利だった。
今回の試合前、大毅氏はYouTubeチャンネル〈格闘キャスト〉で、ズバリ直言していた。
「僕はちょっと厳しく言うと、ドラミニに際どい判定で勝つぐらいのことだったら、辞めた方がいいと思う。世界チャンピオンになれないと思う。ドラミニに勝っても、引退してもいいと思う」
では試合同日に公開されたYouTubeチャンネル〈亀田大毅〉で、大毅氏はなんと評したか。
「際どい判定だったんですが…」
と自身の採点結果116-111を公表して和毅勝利を示した上で、
「ギリギリで勝つぐらいだったら、和毅は辞めた方がいいんじゃないかと僕は言いました。今も変わりなくそれは思ってますし。ただ、辞めた方がいいと強く言いましたけど、(王者との指名試合がIBFから)指令が来ると思うんですね。それをやらない手はない。ただ、このままの状態では正直、厳しいんではないか」
では、当の和毅はどうか。もし5回でKO勝利していたならば、
「次、スタミナの練習せえへんかったかも…」
と自身の課題に取り組む姿勢を見せている。前を向いた和毅が、次戦こそスカッとしたKO勝利を見せてくれるだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)