さすがに、目に余るようになっていった2人の関係。周囲が若林監督に目を覚ますよう促すこともあったというが、
「校長と理事長から注意を受けても、気にする様子はなかったといいます。そればかりか、とある教員がA子に別れるよう進言したら、彼女が監督に『あなたの悪口を言っている』と告げ口して、詰問されるはめになったこともあったそうです。そうしたA子の入れ知恵で監督から疎まれて、精神的に参ってしまった教員は他にもいる」(同校関係者)
周知の通り、今夏の東海大菅生は西東京大会を「ベスト16」で終えている。
「若林監督が『負けた一因は選手たちの生活態度にもある。生活指導から始めたい』という趣旨の訓話を保護者の前でしたんです。保護者や生徒からすれば『お前が言うな!』であり、最後の夏となった3年生の保護者の中には『ふざけるな!』と怒り心頭の方もいました」(先とは別の保護者)
ところで、清算されない不倫問題は今後にも後を引きそうだという。
高校野球関係者が語る。
「来年以降の入部を目指す、有力なリトルシニアリーグや中学校野球部の関係者は学校の内部にパイプを築いています。すでに彼らの間に『東海大菅生はこんな(ひどい)状態らしいよ』と知られるようになってしまった。少なくとも東京近郊の関係者にはあまねく知られてしまっている。息子を預けようという保護者が激減しているのは由々しき事態でしょう。有望な選手は入ってこなくなります」
よもや制御不能の感もあるが、名門野球部にはなんとか立ち直ってもらいたいものだ。
若林監督及び東海大菅生の峰岸英仁校長に「不倫騒動」の事実確認、処分について問いただしたところ、校長より〈お問い合わせ事項につきましては、一切、回答いたしません。ご了承ください〉との返信があるのみだった。
ひと握りの大人の都合で、未来ある球児たちが道を閉ざされてしまうのは決して許されるはずもないのに─。