「完全試合をやった時がピークだとすれば、それ以上に何か進化していっているかというと、むしろ退化していっているというように感じられるっていうのは、どこかやり方が違うんだろうなと思う」
野球解説者の高木豊氏が自身のYouTubeチャンネル〈高木豊 Takagi Yutaka〉でズバリ断言したのは、故障がちでシーズンを通してローテーションを守れないロッテ・佐々木朗希の投球についてだった。続けて言うには、
「日々、鍛えていることは確かだろうけど、それを感じないということは、やり方に問題があるのかな。佐々木朗希に『欲』があるかどうかだな。これをすごく感じたのは、完全試合をやった次の登板も完全試合やっていた。それを8回で降りたでしょ。そこで『いやいや、いかせてください』って言えば、投げさせたと思うんだよね。それを言えないということは、貪欲ではないな」
史上16人目となる完全試合を佐々木が達成したのは、2022年4月10日のオリックス戦。次の登板となった5月17日の日本ハム戦でも無安打投球を続け、「史上初の2試合連続完全試合か」と野球ファンは心を躍らせた。だが打線の援護がなかったこともあり、佐々木は8回無安打14奪三振無失点でマウンドを降り、勝敗はつかなかった。
今季のロッテはクライマックスシリーズ圏内への滑り込みに向けて、最後の戦いに挑んでいるが、
「『監督、ボク中4日でいかせてください』ってなると頼もしいけどな。中4日で回ってきたら(相手チームは)嫌だぞ、佐々木朗希が…」
高木氏は残り試合の重要性を考え、佐々木の積極性に期待をかける。ロッテファンの思いも同じに違いない。
(所ひで/ユーチューブライター)