9月11日に放送された「科捜研の女」(テレビ朝日系)の視聴率が明らかになった。最終回の平均世帯視聴率は8.6%(関東地方)。シーズン24は一度も9%を超えることなく終了した。近年の視聴率低迷を、テレビ誌記者は次のように分析する。
「いい時は15%前後をキープし、悪くても2ケタ視聴率を保っていましたが、2021年から1ケタを記録するようになり、昨年にはついに全話1ケタという事態に陥りました。今年は2ケタに復帰できるのか注目されていましたが、それどころか9%を割ってしまいました。最高は第2回の8.8%。テレビ朝日にとっても出演者にとっても、とても満足のいくものではありませんでした」
「科捜研の女」は視聴率が低迷し始めた2021年から終了が囁かれるようになり、昨年はプロデューサーである東映の手塚治社長が亡くなると、打ち切りが現実的になった、との噂が出るように。今年もなんとか放送されたが、この視聴率では来年の放送は難しそうだ。
来年の放送がないということが、出演者にはすでに知らされているのではないかと疑うファンもいる。その証拠となっているのが、蒲原刑事を演じる石井一彰のX投稿である。
その投稿は、最終回の放送が終わった直後にポストされた。撮影現場と思われる場所で撮られた石井の写真とともに、ひと言〈またどこかで。〉と記されている。前出のテレビ誌記者が解説する。
「つまり〈どこかで〉というのは『科捜研の女』ではない別のドラマでお会いしましょう、と受け取れる。もし『科捜研の女』が続くのであれば〈またいつか。〉となるはず。そこで石井は終了を告げられたのではないかと、ファンは勘ぐっているわけですね」
ただ、これはドラマの終了を意味するのではなく、蒲原刑事の卒業を表しているとも考えられる。
「科捜研の女」は何の見せ場も告知もなく突然、出演者を卒業させることがよくあるが、
「来年の放送が始まって、蒲原刑事がいなかったとしても驚きません」(前出・テレビ誌記者)
いったいどちらなのか、ドラマファンは当面、落ち着かない日々を過ごすことになる。
(鈴木誠)