ソフトバンクは9月23日のオリックス戦に勝って、2020年以来4年ぶりのパ・リーグ制覇を成し遂げたが、その裏では小久保裕紀監督によるダメスタッフへの「制裁」が奏功していた。
歓喜の胴上げに加わった小久保監督は、昨年は2軍監督だったが、今シーズンから1軍監督に就いている。
「球団は山川穂高などの大型補強を進めて、孫正義球団オーナーの優勝厳命に必死で動いていた。小久保監督はシーズン中盤から終盤にかけて柳田悠岐、近藤健介、中継ぎ投手陣が次々とケガで離脱する中でなんとか耐えて、優勝までこぎつけた」(球団OB)
若鷹を上手く使ったのはさすがと言えるが、その裏ではしっかりと「粛清」も行っていた。
「元レポーターの女性が今シーズン、広報部に配属された上で管理職に昇進していたのですが、選手ファーストではない対応に『アイツはチームにおったらアカン』と激怒。シーズン終盤戦に入る前の8月中旬に、現場の仕事を実質『クビ』にしたのです。選手が目の前の試合に集中してプレーできたのは言うまでもありません」(球団関係者)
チームの輪を乱す者は許さない。ダイエー、巨人、ソフトバンクで4番に君臨したリーダーらしい考えが、優勝をもたらしたのだった。