お笑いタレントのゆりやんレトリィバァが9月24日、TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」に出演。19日に配信スタートしたNetflixドラマ「極悪女王」の撮影内幕を語った。
同ドラマは、極貧の少女時代を送った松本香が全日本女子プロレスに入門し、ヒールの女王・ダンプ松本として君臨するまでを描いたストーリー。ゆりやんがダンプを演じ、ライバルであるクラッシュギャルズの長与千種を唐田えりかが、ライオネス飛鳥を剛力彩芽が演じている。
実はゆりやんは同ドラマのオーディションの前、110キロから45キロ減らすダイエットを成功させており、オーディションはスリム体型で臨んでいた。しかし、そこからの40キロにも及ぶ再増量にはNetflixの手厚いサポートがあった。
「増やすってなったら筋トレももちろんですが、食事も増やすじゃないですか」と語るゆりやんだったが、体に不調が出ないよう、Netflixが毎月のように血液検査に連れて行き、食費はすべてNetflix持ち。撮影終了後の再減量でさえNetflixがサポートしてくれていると、驚きの事実を明かしたのだ。
これには番組MCの向井慧が「外資ってすごいね」と驚嘆していたが、エンタメ誌ライターがここで解説する。
「国内民放のドラマは、視聴率の伸び悩みやスポンサーの締め付けがあり、予算は潤沢とは言えません。先日、この『極悪女王』の企画・脚本・プロデュースを手掛けた鈴木おさむ氏が脚本料が地上波の5倍と打ち明けていたように、外資系配信プラットホームの資金力にはとても太刀打ちができません。遠くない将来、民放ドラマは外資に駆逐されてしまうのではないかという危機感がリアルに湧き上がってくるエピソードです」
ゆりやんら出演陣の努力やNetflixのぶ厚いサポート体制が功を奏して、同ドラマの評判は上々だ。配信初日から4日間連続で国内「今日のTOP10(シリーズ)」で1位を獲得。さらに「Netflix週間TOP10(シリーズ)」でも1位に輝き、連続首位記録を6週連続で更新していた「地面師たち」を引きずり下ろす勢いを見せている。
「ゆりやんだけでなく、唐田や剛力といった様々な事情で地上波ドラマでは居場所がなくなっている俳優たちが、むしろ地上波俳優より世界的に名前が売れるチャンスが来ている。外資の配信プラットホームが、実力のあるスキャンダル俳優の格好の『復活場所』になる未来が見えます」(前出・エンタメ誌ライター)
エミー賞を独占し、真田広之を世界的スターにした「SHOGUN 将軍」の制作費は、ドラマ1話あたり10億円と言われている。ドラマどころか、日本なら大作映画以外ではなかなか集まらない金額だ。
ゆりやんのエピソードを聞き、この外資の潤沢な資金とハリウッド並みの手厚いサポートに憧れる民放ドラマ俳優が続出しているに違いない。
(石見剣)