ピン芸人・ゆりやんレトリィバァが80年代にカリスマ的人気を誇った悪役女子プロレスラー、ダンプ松本に扮するドラマ「極悪女王」(Netflix)の配信が、いよいよ9月19日からスタートする。
同ドラマについては8月14日に新たな追加キャストが発表され、ダンプの母親役に仙道敦子、極悪レフェリーとしてファンの憎悪を一身に集めていた阿部四郎を音尾琢真が演じることが明かされた。エンタメ誌ライターは「ようやくですよ」と笑う。
「ティーザー予告映像が同日公開され、いよいよ期待感が高まってきましたが、同ドラマの制作が発表されたのは2021年11月でした。22年6月には、ゆりやんら主演キャストが発表されましたが、そこからが長かった。時期的にコロナ禍だったことはありますが、ゆりやんの撮影中のケガなどがあり、スケジュールが遅れに遅れました。当初は22年中のクランクアップ予定だったものが、23年7月まで延びたわけです。当初は最大で8話を予定していましたが、それが5話に短縮されたのはスケジュール遅延の影響でしょう」
また、苦労はスケジュールだけではないようだ。どうやら出演者たちの体重管理がハードだったことが伺われる。
撮影開始前はダイエットを敢行して大幅に体重を落としていたゆりやんは、同ドラマに主演が決定すると、体重を65キロから93キロに大幅増量している。
ダンプのライバルで、クラッシュギャルズのライオネス飛鳥を演じる剛力彩芽と、長与千種を演じる唐田えりかは、それぞれ10キロほど体重を増やして撮影に臨んだようだ。「特にスレンダーな剛力は体重増に苦労したようです。同時に撮影が進行していたという映画では、本来のスタイルの良さをキープしなければいけなかっただけに、体重を増やしたり戻したりとかなり振り回されてしまったと聞きます」(前出・エンタメ誌ライター)
一方、違う意味で注目されているのが、剛力とタッグを組む唐田だ。ご存じ、東出昌大との不倫騒動で一躍時の人となったあの女優だ。
唐田は2020年1月にスクープされた東出との不倫報道で、当時出演していた連ドラ「病室で念仏を唱えないでください」(TBS系)を1話出演だけで自粛降板し、それ以降の俳優仕事はゼロに。22年から映画出演がちらほら増えてきたものの、大きな話題にはならなかった。それが今回の「極悪女王」での体当たり演技でどう再評価されるかに、今後の俳優人生がかかっていると言っていい。
剛力といい唐田といい、男性スキャンダルのあった2人が〝善玉役〟というキャスティングは絶妙とも言える一方で、往年の女子プロレスファンからは「複雑」という声があるのは確かだが…。
とはいえ、そんな様々な俳優たちの思いが込められた「極悪女王」だけに、9月の第1話配信を心待ちにしたい。
(石見剣)