その「事件」は、9月28日の阪神のV逸直後に勃発した。試合後の囲み取材に応じる佐藤輝明にひとりの記者が何やら話しかけたのだが、直後、佐藤が鬼の形相に。スタッフが慌てて間に入り、なんとかその場はことなきを得たが、その後も佐藤の怒りは収まらず、わざわざ引き返して記者に詰め寄る騒動に発展した。
佐藤はもともと、記者の取材に真摯に対応することで知られている。その佐藤がファンの面前でこれほどの怒りを露わにしたのだから、よほどのことを言われたのではないか。
佐藤をブチ切れさせた記者の言葉の内容は明らかになっていないが、その後、SNSに真偽不明のこんな文章がポストされた。
〈記者「今シーズンは佐藤選手のエラーで落とした試合が多かったですが、それらの試合を取れていれば優勝できていたと思いますが、いかがでしょうか」って聞いたみたいやね〉
確かに今季の佐藤は12球団ワーストの23失策を記録しており、それが原因で決勝点を許した試合は少なくない。
現在SNS上ではこのポストを発端に、ファンが怒りの声を上げている。真偽不明のポストを直ちに真に受ける必要はないが、巨人に優勝をさらわれた悔しさが、騒動に拍車をかけているようだ。
(ケン高田)