9月29日のロッテ戦に敗れた西武は、今シーズンのロッテとの対戦成績を4勝21敗という惨状で終了した。勝率1割9分台とカモにされ、渡辺久信GM兼監督代行は、
「よしという時に何もできない。できない選手を使っている自分が悪いです」
と懺悔した。その先には監督人事以下、首脳陣のクビ切りが待っている。
「次期監督は西口文也2軍監督で間違いないでしょう」
と話すのは、球団関係者である。続けて厳しい口調で言うには、
「とはいえ、それ以下の首脳陣は全く決まっていない。球団主導の組閣といっても編成トップは渡辺監督代行だから、現場監督をやりつつ組閣なんてできません。そもそも渡辺監督代行がチーム低迷の責任を取らなければ、誰が責任を負うのか。ただクビをすえ替えるだけの人事では、また悲惨なことになるのは目に見えている。監督候補の栗山巧が現役を引退し、2軍で指導経験を積んで1軍監督になる5年後くらいまでは、ずっと低迷期のままではないか」
もっと問題なのは、実質的に解任された松井稼頭央監督の処遇だろう。
「今は休養ということになっていますが、来年まで契約は残っているらしい。ライオンズの顔である彼の経歴に泥を塗った球団の処遇は罪深く、球団内にポストを作ってプロモーションなどで仕事の面倒を見るのが筋。ただ、これも本人が固辞すれば暗礁に乗り上げる」(前出・球団関係者)
シーズン90敗を超えているダメ獅子のテコ入れは、簡単ではない。