羽賀研二がまた「容疑者」になった。これで5年ぶり3度目の逮捕だ。報道によれば、暴力団組長ら7人と結託。強制執行妨害不動産の差し押さえを免れるため、虚偽の登記をした疑いが持たれているのだが、驚いたのは羽賀と一緒に逮捕された人物の中に、2016年に離婚した元妻が含まれていたことだ。
2人は羽賀が出演するVシネマで、俳優と制作会社スタッフとして知り合い、意気投合。その後、羽賀の母親が脳梗塞で倒れると元妻が毎月、沖縄に足を運んで介護し、そんな献身的な姿に感激した羽賀がプロポーズする。羽賀は16歳年下の新妻を「チビちゃん」と呼んで溺愛していたというのだが、羽賀の結婚報道を目にした往年の記者たちは「あの羽賀が?身を固めた?素人と?マジで?うそだろ?」と驚いたに違いない。
なぜって、そうだろう。とにかく当時の羽賀のモテっぷり、いや「女たらしっぷり」はハンパではなかったからだ。
かつての恋人、梅宮アンナを想像するだろうが、実はアンナ問題で世間が騒ぐ間も、女性に関する噂が途切れることはなかった。その証拠に、羽賀と関係があったと思われる女性は当時、筆者が取材しただけでも、事務所の後輩タレントをはじめ、当時50代だった女性実業家(羽賀はこの女性に事業資金として8000万円を借り、告訴するしないで大モメにモメた)のほか、「私は歌手・奥村チヨの姪で、女優・麻生祐未の妹」と名乗っていた武蔵野音大卒の29歳ピアニストも。
さらには羽賀の自宅前で大喧嘩していた20代OL風女性に、白金台の路上で2時間に及ぶ「車内デート」が報じられた、広告代理店勤務の20代OL。そしてVシネマの仕事で知り合って以降、夜をともにするようになったタレントの桜庭あつこ等々。しかし、当の本人は囲み会見で、
「プレイボーイといわれれば、そうかもしれません。でもアンナさんには真実を話し、理解してもらっています」
とシラッとしたもので、やたらと「誠意」を繰り返すものだから、アンナパパこと梅宮辰夫には毎度「あいつの『誠意』という言葉はまったく信用できない」と一蹴されたものだ。
だからこそ、羽賀が「チビちゃん」と結婚して2児をもうけ、子供たちも溺愛していると伝え聞き、ようやくあの男も浮気の虫がおさまったのかと思っていた矢先に、1回目の逮捕報道を耳にしたのだった。
今回の事件についても今後、詳細が明らかになっていくだろうが、羽賀の古くからの知人を取材した際に彼がつぶやいた、こんな言葉を思い出した。
「羽賀は芸能界に入って『楽して金を稼ぐ方法を見つけた』と言っていた。『こんなウマ味を覚えたら、バカらしくて普通の仕事なんかやっていられない』とね。もうあいつが地道に働くことは無理だということだよ」
持って生まれた性格なのか、あるいは芸能界が彼を変えてしまったのか…。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。