契約最終年で結果を出して、来シーズンの続投要請を球団から受けることが有力となった日本ハム・新庄剛志監督。自身のことはさておき、助っ人選手の「公開残留要請」をやってのけた。
それは9月29日、エスコンフィールド北海道での本拠地最終戦後のセレモニーでのことだった。新庄監督は突然、観客にこう訴えたのだ。
「来年、レイエスとマルティネス、ファイターズのユニフォームを着てほしくないですか。ヨソのチームのユニフォームは似合わないですよね。皆さん、『どこも行かないで運動』を始めてくだい!」
自身の去就については9月26日に「ビジョンが浮かんでこない」とあやふやな回答をしていたが、戦力残留を訴えた狙いはどこにあるのか。球団OBが明かすには、
「地元紙には残留有力という報道が出ていますが、まだ本決まりではないということ。今年、日本ハムが2位に躍進できたのは間違いなく彼らのおかげで、来年抜けるようなことがあれば、たちまち4位以下のBクラス確定でしょう」
あるいは、こんな見方もできると、このOBが続ける。
「新庄監督にとっては、次の監督への『置き土産』として、2人の残留を訴えたのではないか。起用法は今年を見ていれば分かるでしょうから、あとは『お願いします』ということなのでしょう」
やはり勇退してしまうのだろうか…。