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おしゃべり美女の解放区・ひと言いわせて〈西村知美〉57種取得!資格マニアの私は「お好み焼き検定」がお勧め!

 アサヒ芸能読者の皆さん、こんにちは! 西村知美です。突然ですが、皆さん資格ってどれぐらい持っていらっしゃいますか? 私は業界でも資格マニアとして結構、有名になっちゃったんですが、現在、57種類の資格を取得しています。

 きっかけは、手に職をつけようと思って始めたんです。ほら、この業界っていつ干されちゃうか予測不能な世界でしょ(笑)。だから、初めのうちは「甲種防火管理者」とか「食品衛生責任者」など芸能界以外でもお仕事につながりそうなものを取っていました。

 実際、仕事につながっているわけじゃないけれどプライベートでプラスになる資格はいくつもあります。

 例えば、「飾り巻き寿司1級インストラクター」。断面がお花やキャラクターになるような目でも楽しめる巻き寿司が作れるカリキュラムなんですが、娘がまだ小学生時代、運動会に持っていくと周りのお子さんもすごく喜んでくれ、ママ友交流も深まりました。

 それから、旅先でもきっと役立つのが「温泉ソムリエマスター」ですね。これから秋深くなっていくし温泉に行く方も多いと思います。そこでただ、ああ〝気持ちいい〟だけでなく、〝ここのお湯にはどんな効能があるのか〟っていう温泉分析ができるようになるんです。例えば水虫が気になるようであれば酸性の強いところに行ってみようとか、奥さんや彼女がお肌の乾燥に悩んでいるならば保湿成分のある塩化物泉の方に行こうかとか。いわゆる体の調子によって泉質を選んで行くから、温泉旅行が何倍も楽しめちゃうわけです。

 あと、皆さんにおすすめしたいのが「お好み焼き検定」ですね! おやつにもおつまみにもイケちゃうお好み焼きは地域によって呼び名も焼き方も色々と違うんです。広島の尾道では「尾道焼き」といって、中に炒めた砂肝が入っていたりするんですって。大阪ではだんじり祭りで有名な岸和田地区で愛されている「かしみん焼き」。キャベツの上に鶏肉と牛脂のミンチをのせているんですが、大阪では鶏肉を「かしわ」と言い、牛脂の「ミンチ」と両方の文字を足して「かしみん焼き」と言うようになったそうです。愛媛では松山市の「三津浜焼き」。大正時代の「一銭洋食」が原点となっていて、薄く焼いた生地にうどんやそばを入れ、二つ折りにするんです。静岡では「遠州焼き」といって、中に沢庵が入っているんですって。地方によって具材や焼き方も違うから面白いですよね。

 この「お好み焼き検定」、何が人気かといえばお土産です! 合格、不合格に関係なく、受験するだけで紙袋いっぱいにお好み焼きの粉や花がつお、ドレッシングとか。中でもうれしいのはホッピーですね(笑)。お好み焼きには炭酸系、特にホッピーが合うんですって。この検定、私は初級なんですけど、次回は上級を取得したいと思ってます。

 資格取得で一番難しかったのは、やっぱり「介護職員初任者研修(旧・ホームヘルパー2級)」ですね。これは精神的にも肉体的にも大変でした。実際に介護老人保健施設でデイサービスのお手伝いをしたり、有料老人ホームで朝から夕方まで研修がありました。おむつ交換もさせていただきましたよ。寝たままシーツを交換したり、寝たまま衣類を着替えさせたりということも教えてもらったので、将来、家族の誰かがケガをしたり寝たきりになった時、きっと役立つだろうなと思います。

 それで、研修期間中に一番印象的だったことがあって‥‥。老人ホームで出会った女性なんですが、まだ60代とお若かったんですね。いつも車椅子に乗って編み物をされていらっしゃったんですが、聞けば、1年前まで麻痺で手が全然動かなかったと言うんです。

 でも、「痛くて辛くて苦しい思いをしながらリハビリを一生懸命頑張ったおかげでやっと今こうして縫いぐるみを編めるようになったのよ」って。当時の私はリハビリをやらない人はちょっと面倒くさいとか、怠けているのかなと思っていたんです。それが年を重ねるにつれ、今、自分自身も五十肩で手を上げるだけでも激痛が走る思いをするようになり、ああ、皆さんがリハビリで「辛い」とおっしゃっていたのはこういうことなのかと実感しました。

 頑張っていらしたあの女性も想像しがたい痛みを乗り越えたからこそ器用に編み物ができるようになったのでしょう。「諦めなかったからこそ未来がある」。それを彼女の生きる姿勢から学ばせていただきました。今でもいただいたウサギの縫いぐるみを大切に持っています。

 試験勉強の方法はほとんど一夜漬け。学生時代からそうなんですけれど、自分で問題を作るんですよ。暗記しなきゃいけない単語があったら、その単語が入った問題を作るんです。資格の試験問題って、4択が多いんですけどたまに落とし穴があって、答案用紙を見てビックリ!〝記述だった~〟〝ああ、漢字でどう書くんだっけ!?〟なんて焦ることも(笑)。

 大好きだからという理由で受けた「花火鑑賞士(秋田大曲花火俱楽部)」も難しかった! 何と実技もあって、〝何だろう、花火を作るわけじゃないし〟と思っていたら、映像で昼の花火と夜の花火が出てきて、「玉名を当てなさい」って(笑)。玉名ってすっごく難しいんですよ~。

 でもね、私って何だかんだいっても運の強さが幸いしていると自負しているんです! なぜって例えばですよ。「小型船舶操縦免許(1級)」の時も実技の時間になった途端、荒れていた波がすうっと凪になって着岸や救助ができちゃったし、「けん玉道1級」の試験でも、「灯台」といって玉の上にけんを乗せる技があるんですけど、これがまた難しくって(苦笑)。猛練習しても100回のうち、成功したのはただ1度きりだったんですよ。試験では3回しか挑戦できないんです。ところが、これまた3回のうちの1回がすんなりいって見事合格! 本当に運に感謝だわ~って思ってるんですけど、娘いわく「ママ、資格は運で取るもんじゃないからね!」って、釘を刺されましたぁ~(笑)。

西村知美(にしむら・ともみ)1970年生まれ、山口県出身。85年、第1回ミス・モモコクラブでグランプリ。86年、映画「ドン松五郎の生活」で主演デビュー。92年よりTBS「さんまのスーパーからくりTV」にレギュラー出演。検定マニアとしても知られ、手話技能検定2級、1級小型船舶、お好み焼き検定初級など50種類以上取得。

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