スポーツ

GⅠ秋華賞で「川田将雅とルメールが消える」クリスマスパレード急浮上の「3年連続データ」

 3連休の中日、10月13日の日曜日に行われるのは、3歳牝馬3冠の最終章となるGⅠ秋華賞。京都の内回り2000メートルに多頭数という「全馬が能力を出し切れるとはいえない」舞台に、今年は15頭が集う。

 能力を出し切れない馬が多いなら毎年荒れているかと言われれば、そうでもない。荒れる年は「この馬が来るのか」と本命党をア然とさせることがあるが、堅い年は穴馬が何もできないまま、人気馬ガチガチで決まる。

 では、今年の秋華賞はどうなのか。関東在住の馬券師ライターT氏は、

「大荒れになるかはわからないが、確実にいらない上位人気馬が2頭いることは間違ない」

 と、引き締まった表情で語るのだ。

 事前の競馬サイトなどの予想によれば、上位人気3頭はオークス1着のチェルヴィニア、桜花賞馬でオークス2着のステレンボッシュ、前哨戦のローズSを快勝したクイーンズウォークとなっている。つまり、このうちの2頭がいらないということなのか。T氏は9月に行われたトライアルのローズSを、ひとつのポイントに挙げた。

「今年は秋華賞に直結するローズSが、左回りの中京競馬場で行われました。これは大きなポイントです。過去10年、秋華賞で馬券になった(3着以内)馬の35%がローズSからの臨戦ですから、数字上はおよそ3頭に1頭。しかし、ローズSが通常の阪神競馬場で行われた場合は、それが48%にまで跳ね上がる。2020年から2022年は中京で行われていたわけですが、3年間で馬券になった9頭のうち、3着に1頭が絡んだだけ。つまり簡単な話です。左回りの中京で行われたローズSは、右回りで超小回りの京都2000メートルには直結しない、ということ。人気馬なら外すのが鉄則です。この時点で、今年は過剰人気のクイーンズウォーク(川田将雅騎乗)を本線で買うなんてありえない」

 その説に乗るなら、クイーンズウォーク以外のローズS組も用無しということか。ならば、もう1頭のいらない人気馬とは…。

「オークス馬のチェルヴィニアです。5戦3勝2着1回。戦績は強そうに見えますが、快勝したのは東京と新潟のだだっ広い左回りコースだけ。桜花賞の惨敗ぶり(13着)を見る限り、右回りでしかも小回りの揉まれる競馬が合っているとは到底、思えない。穴なら買ってもいいですが、ルメール騎乗でさらに人気が盛られたこの馬を本命にすることなど、ありえないパート2です」

 T氏いわく、もう1頭の人気馬ステレンボッシュは秋華賞が得意な国枝厩舎(過去6年で4連対)で、さらに小回りも右回りも得意。

「たとえ1、2番人気でも外しようがない」

 とT氏は力を認めた。しかし実際の本命馬は、ステレンボッシュではなかったのである。

「中京でローズSが行われた3年間、必ず馬券になっているのが、紫苑Sからの臨戦馬。右回りの小回りといっていい中山、その直線の短いコースで力を発揮できた馬が、似たコース形態の秋華賞で結果を出している。3年続けば偶然ではありません。絶妙なデータだといえます。紫苑Sと同じ先行競馬ができるなら、本命は小回り得意のキタサンブラック産駒、クリスマスパレードしかないでしょう」

 事前予想オッズは5番人気だが、今回のメンバーなら「単勝でも狙える」と、T氏の鼻息は荒い。

 どうやらクリスマスパレードをアタマに、上位3強からはステレンボッシュを本線に、ワンツーフィニッシュを期待しているようだ。そして3着候補には、

「紫苑Sでクリスマスパレードに迫った追い込みのミアネーロ、人気薄の先行馬は実力馬に競り落とされるので、秋華賞特有の直線だけで差してくる穴馬を並べる」(T氏)

 オークス馬とトライアル快勝馬を外した「小回り3連単」。大いに期待したい。

(宮村仁)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大激怒!田尾安志が楽天・三木谷オーナーに「クビ」宣告!「薄っぺらい」「これから先も変わらない」コキ下ろし
2
「スシロー」に怒り爆発!人気ラーメン店が「いいかげんすぎるコラボ商品」に「やめてほしい」
3
実は「打撃の師匠は広島・新井貴浩監督」阪神・大山悠輔がFA権行使で「赤ヘル軍団入り」の現実味
4
蛭子能収の後継者は「クズっぷり全開」の藤吉久美子に!太川陽介との「夫婦バス旅」は最高だ
5
評価は散々「ドラマ制作能力なし」を露呈した日本テレビの「脚本家を育てない」ツケ