2月19日まで開催される東京競馬場の成績に目を移すと、ここでも馬券に有効なデータが見えてきた。
「川田騎手は騎乗回数が少なく、好走率や回収率も決して悪くはないくらいの水準。とはいえ、20~22年に限ると、5歳以上の馬や前走が今回より長い距離の馬に騎乗した時は、単複の回収率が非常に優秀です」(伊吹氏)
ここ数年、栗東所属ながら関東での騎乗が多いルメールは、1月22日までの中山は<3 3 3 22>とわずか3勝だったが、舞台が東京に替わると1日6勝をあげるなど、復調気配にある。
「東京でのルメール騎手は基本的に信頼できるような印象があり、実際にいくつかのコースは回収率が優秀でした。しかし昨年は、全体的に好走率が低かった上、単勝回収率が60%、複勝回収率も78%です。今後も過信禁物とみるべきでしょう」(伊吹氏)
中でも特に落ち込みが激しかったのがダートの中長距離戦だ。
「17年から21年までの5年間を見ると、2100メートルでの3着内率は59.5%、複勝回収率が111%と好成績を収めていました。ですが昨年は3着内率が30.8%、複勝回収率は45%。1600メートル戦にしても、19~21年の3着内率55.6%、複勝回収率80%に対して、昨年は3着内率44.1%、複勝回収率70%と落としています。22年10月のグリーンチャンネルCの時もそう。1番人気のアドマイヤルプスで9着に敗れているように、以前とはかなりイメージが変わっています」(伊吹氏)
1月29日の東京3R(ダート1600メートル)でも1番人気で10着、11Rの根岸Sでは3番人気のテイエムサウスダンを14着に沈めた。
「この2頭はともに乗り替わりだった。継続騎乗じゃない場合は疑ったほうがいいね。昨年から追い切りに乗る回数が減っている印象があり、レースでも逃げたり、追い込みだったりとポジションにバラつきが見られる。逆に川田は追い切りにまたがってからレースでの騎乗を判断することも。調教師が馬の状態について『川田が乗ってくれるから(大丈夫でしょう)』なんて答える場合もある。この調子なら武豊以来となる2年連続『騎手大賞』もあるかもよ」(デスク)
2月は「阪神の川田」と「東京のルメール」の買いどころを見極めて、常勝を目指してみてはいかがだろうか。