「NHK紅白歌合戦」が和田アキ子を忘れても、和田は「紅白」を忘れていないようだ。
和田は10月12日放送の「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)で、2015年を最後に出場していない「紅白」の思い出に触れながら、苦言を呈したのだ。
「紅白ではいろんな歌を歌いましたよ」
そう切り出した和田はこれまでの歌唱曲を列挙しながら、
「なんか同じ歌ばっかり歌ってる人おるよね」
名指しはせずとも、いきなりチクリと刺す発言が。いや「アンタがそうだろ」「お前が言うな」と、誰もがツッコミを入れたに違いない。
和田は39回の「紅白」出場歴を誇るが、そのうち「古い日記」は3回、「笑って許して」は4回、「あの鐘を鳴らすのはあなた」に至っては6回も歌っている。しかも年代が経つにつれ、同じ曲目が増えていたのだ。芸能記者が言う。
「その選考基準についてなど、『紅白』を落とされた恨み節をことあるごとに吐いている和田ですが、そもそも2014年8月、NHKから所属事務所のホリプロに『そろそろ卒業の時期ではないか』という打診があったそうです。しかし当時、ホリプロ創業者の堀威夫氏が業界団体『日本音楽事業者協会』の会長を務めていたこともあり、忖度によってこの年の『紅白』には出場したという経緯がある。つまり『用済み』通達を受けていたにもかかわらず、和田は事務所の威光で1年、出場歴を伸ばしているわけです」
自分のことは棚に上げた状態で「同じ歌ばっかり歌ってる人」と指摘した歌手は誰なのか。芸能記者が続ける。
「石川さゆりではないでしょうか。石川はかつて和田と同じホリプロ所属で、和田の5年後輩でした。彼女はなにかにつけて先輩風を吹かせる和田に『声、出てないですね』とイヤミを言うなど、気の強い一面がありました。そんな石川がホリプロを裏切る形で退社し、独立。今や彼女の方が大御所歌手として崇められている。そんな状況に、和田は思うところがあったのだと…」
女の恨みはいつまでも続くのか。
(池森進)