「承認欲求が強いヤツが本当に増えた。困ったもんだよ」
こうボヤくのは、20代の女子アナを多数抱える地方テレビ局の幹部だ。聞いてみると、SNSの扱いをめぐってモメているそうで、
「テレビ番組を見ない人が急増している昨今において、SNSでのプロモーションは、テレビ局にとって重要になりました。言ってしまえば、ファンを増やすという感覚ですかね。フォロワーが多い女子アナだと、CM出稿するクライアントから『あの子を今度、スポンサードする番組のアシストに入れてよ』とか、まるでインフルエンサーに触れる感覚で言ってこられることが増えた。なので会社としても『SNSを頑張って更新してね』ということになりますね」
ところがそこには「落とし穴」があった。幼少期からSNSが身近にあった20代から30代前半までの女子アナは、とかく承認欲求が思った以上にあるというのだ。地方テレビ局幹部が続けて言う。
「なので地元の高級飲食店で食事した様子とか、旅行で散財した様子をアップしようとするので『イメージダウンになるからやめろ』と。顔や体に自信があるので、肌の露出が多い服で写真をアップするヤツも多いですよ。地方女子アナで多いのは、衣装提供を自分で募って載せようとする者。番組に衣装担当がつかないので、自分で開拓して個人スポンサーのごとく支援してもらっている強者もいますが、あくまで会社員なので…。それを強く伝えて『安い月給なのにやってられない』と辞められても困りますしね」
マネージメントする側も苦労が絶えないのだ。(つづく)