前園真聖氏のYouTubeチャンネルで日本サッカー協会の宮本恒靖会長や元ヴェルディ川崎監督の松木安太郎氏に噛みついた北澤豪氏(10月27日の本サイト配信記事)が、次の配信でまたしても日本サッカーのレジェンドたちに喝を入れた。
まずやり玉に挙がったのは、元日本代表のラモス瑠偉氏だ。北澤氏はオフトジャパン時代を振り返り、ラモス氏と柱谷哲二氏がオフト監督と近く、まるでチームのフロントのようだったと明かしたのである。特にラモス氏は監督と親密で、
「ラモスさんはスタッフ側。たまにオフト監督とポーカー、一緒に入ったりしてたからさ。サッカーの話してねぇじゃん」
次はキング三浦知良だ。1998年W杯フランス大会前、北澤氏とカズがメンバーから外れた時のことを語ったのだ。カズはなんと、それまで見たことがないほど怒っていたという。中山雅史は涙を見せ、井原正巳も半ベソでチームに帯同し続けてくれとお願いしてきた。チームに戻るか日本に帰るか、そのいきさつを語る中でのこと。
「岡田さんとの話の中で『残る残らないの判断はどうしたらいいですか』と(聞いた)。岡田監督は『どっちでもいい』。(残った場合は)自分がチームのために何かできるかなというと、ちょっと難しいと思ったから、帰った方がいいかなって。そしたら意外とカズさんは荷物を片付けていた。『帰るんだ』と思った。早っ!て」
自身は帰るか残るかで悩んだのに、あっさり帰ることを決めていたカズに、ギョッとさせられたというのだ。
最後はフランス大会でメンバーから外した岡田武史氏。コトが起きたのは、北澤氏が引退を考えていた最中で、
「膝の前十字靭帯を切ってうまく回復してなかったから、パワーがあるうちに辞めたいと思って、何人かに相談していた最中に、岡田さんからオファーが来た」
なんとも光栄な話だが北澤氏は、
「今かよ!と思いながら。1998年に言ってくれよ、と思ったけどね」
今さらのオファーに応えることはなかったが、岡田氏には感謝しているという。
サッカー界のレジェンドや大先輩を次々と当てこすった北澤氏。それでも許されるのはキーちゃんの人柄ゆえだろう。
(鈴木誠)