7月10日、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、ロシアW杯を指揮した西野朗監督の後任候補について、噂に上がっていた元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏の就任を否定し、さらに西野朗の続投説も「100%ない」と言及。ほぼ同時に、2020年東京五輪の監督であり、ロシア大会で日本代表コーチを務めた森保一氏に就任の意思確認を行ったことも明らかになり、7月26日の理事会で決まる見通しとなっている。
が、実は、ここまでの道のりの中で、一部サッカーファンが“ウルトラC”案の採用を恐れていたという。
「先日、日本代表監督就任への意思を問われたラモス瑠偉は、『人事は協会側に託すしかないものの、(自分にも)チャンスがあれば』と前向きな姿勢を示していたんです。彼はかねてより日本代表チームへの並々ならぬ愛を語ってきましたが、監督としては思うような戦績をあげることはできていません。その原因として糾弾されるのが“スポ根ドラマ”ばりの精神論です。細かな戦術論よりもパッションや気合いを重視するポリシーが“見ててシンドイ”“今のサッカーに合わない”という旨の指摘があります。今回の“チャンスがあれば”とのコメントについてもネット上では、『大事なのは気持ちよ、としか説明してくれなさそう』『戦術=頑張る』『ラモスは独創的なプレイヤーだったが、指導者としては厳しい』との声が出ていました」(スポーツライター)
「ラモスジャパン」の誕生については、やはり、可能性は最初からなかったようだ。
(木村慎吾)