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古巣エンゼルスが「脱・大谷翔平」の「私怨トレード」を連発した裏事情

 大谷翔平の「ワールドシリーズ制覇」は、古巣エンゼルスの補強プランにも大きな影響を与えていた。

 ドジャースがワールドシリーズ優勝を果たした翌日の10月31日(現地時間)、早くもエンゼルスがトレードをまとめたと報じられた。11月1日も元トッププロスペクト(将来を嘱望されるスター候補)を獲得している。

 ドジャース、エンゼルスの本拠地は、ともにロサンゼルスだ。当然、現地のスポーツニュースの一面はドジャースの優勝パレードであり、エンゼルスの補強は数行程度でしか報じられなかった。しかしそこには「エンゼルスの嫉妬・私怨」をハッキリと読み取れた。

 今季のエンゼルスは63勝99敗。ア・リーグ西地区の最下位だった。10年連続でポストシーズンマッチに進出できず、これはMLBワースト記録となっている。

 しかもDHに入った選手のシーズン総本塁打数は、わずか11。打者能力を測る数値のOPSは6割2分7厘と、ともに30球団ワーストだった。昨季までエンゼルスのDHは大谷だったので、ドジャース移籍がそのままマイナスとなったわけだ。シーズン中には何度も「なぜ大谷を出したんだ」のバッシング報道があった。

 この2日連続での補強劇だが、最初にまとめたトレードは、DH候補となりうる外野手のホルヘ・ソレア。ロイヤルズ在籍中の2019年に本塁打王タイトルを獲得したが、その後は目立った活躍はしていない。今季はジャイアンツ、ブレーブスを渡り歩き、エンゼルスから交換トレードを申し込まれたという。

 そして2日目に獲得したのが、前フィリーズの内野手スコット・キンガリー。2018年のメジャーデビュー直前に6年2400万ドル(約36億円)の大型契約を結んだトッププロスペクトだったが、伸び悩んだ。今季は3Aで過ごしている。

 フィリーズとのトレードというと、エンゼルスには「トラウマ」がある。2022年シーズン途中に放出したブラントン・マーシュがフィリーズ移籍した途端、別人のように活躍し、今ではシーズン400打席以上に立つレギュラーになったのだ。この時も「エンゼルスは見る目がない」「選手を育てるのがヘタクソ」とアメリカ中から揶揄されたそうだ。

「フィリーズが育て切れなかったキンガリーがエンゼルスで活躍したら、マーシュ放出時のリベンジになります」(現地ジャーナリスト)

 マーシュがフィリーズで活躍した際、「大谷の移籍は避けられない」とファンは思ったそうだ。名誉挽回の補強はうまくいくのだろうか。

(飯山満/スポーツライター)

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