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それがどうした!弘兼憲史のラクラク処世訓「お金を遣うばかりが推し活ではありません。好きなものに囲まれ人生を豊かに!」

【相談】

 妻と娘が韓流の推し活に夢中で、コンサートへ行くのはもちろん、グッズも買いまくり、ファンの友達とも交流を深めています。60歳の妻には「推しがいると生活に張りが出て、毎日がキラキラする。若返り効果もあると言われているのよ。あなたも定年間際だし、推しを作れば?」と言われます。私は今までに一度も芸能人のファンになったことはありません。熱心に応援したところで、しょせん相手は芸能人。相手にされるはずもなく、そんなことにお金を遣うのはムダだと思うからです。しかし、世の中は推し活ブーム。私も妻の言うように推しを作るべきでしょうか。(62歳・会社員)

【回答】

「推し活」。最近よく耳にする言葉ですね。我々の世代の言葉で言うなら「熱烈なファン」「追っかけ」といったところでしょうか。

 あらためて調べてみると「推しの出ているライブやイベントを観に行ったり、グッズを買ったり、手作りのグッズを作るなどの活動」を意味するそうですね。

 今や20代〜50代の女性の約5人に1人が「推し活」をしている、という調査結果もあるそうです。

 私は、これまで熱烈に応援した人はいませんが、学生時代には女優の吉永小百合さんのファンでした。といっても、映画を見に行ったり、彼女が載っている雑誌「明星」や「平凡」を時々買う程度で、熱烈なファンではありませでしたが。

 最近で言えば、やはりドジャースの大谷翔平選手。彼がホームランを打つ姿を見るとスカッとします。今シーズンは本当に彼のプレーに一喜一憂させてもらいました。女子プロゴルファーの山下美夢有さん、大相撲の若隆景関も応援しています。音楽では、好きなギタリストやサックスプレイヤーのライブに時間が許す限り行ったりします。

 あなたの奥さんが指摘するように「推しがいる」(つまり好きな人がいる)という状態が毎日をキラキラさせてくれるのは、その通りだと思います。しかし、だからといって「作らなきゃいけない」というものではありません。恋愛で「好きな人を作ろう」と思ってもなかなかできないように、「推し」は自然とできるものだと思います。

 あなたは「推し」というものを特別に考えすぎなのではないでしょうか。「推し活」という最近の言葉に惑わされず、好きな人やモノを大切にして心が少しでも和らげば、それはそれで立派な「推し活」だと思います。

「熱心に応援したところでしょせん芸能人」「相手にされない」などと思わずに、もう少し気楽に構えればいいでしょう。

 推しの対象は芸能人に限らず、スポーツ選手、ミュージシャン、棋士でも構いません。何なら私の漫画を推してくれても構いませんよ(笑)。お金なんて遣わなくても、その人の動向を追うだけでもいいじゃないですか。あなたも好きなスポーツ選手や応援しているチームぐらいならあるでしょう? 好きな人が誰もいない、好きなものが何もないないより人生は豊かになるはずです。

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