スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「人気急落ベストウォーリアが穴!」

20141126logo

 今週は今年最初のGI「フェブラリーS」が東京で行われる。昨年、最低人気ながら勝利したコパノリッキーが人気の中心だが、3年連続して馬連で万馬券が飛び出しているように波乱含みの傾向。穴狙いも無謀ではない。

 厳寒期に行われる唯一のGI戦は、砂のマイル王者決定戦である。

 最有力候補コパノリッキーは、昨年の覇者。フルゲート16頭立ての最低人気での、あれよあれよの番手抜け出し。その際の2着馬がホッコータルマエ。昨年度の最優秀ダート馬で、目下ダート界の王者でもある。このタルマエは、ドバイワールドCに万全を期して、ここを回避した。

 であれば前哨戦の東海Sで58キロを背負って圧勝したコパノリッキーの連覇の可能性は、かなり高くなったと言っていいだろうか。

 問題なのは、コーリンベリーの存在だ。当初は自重する公算が強かったのに、ここにきて出走意思を固めたというのだ。であれば、ハナに固執しているだけに、逃げ・先行脚質のリッキーにとっては目の上のタンコブ。嫌な存在だろう。

 本命サイドで決まることが多い重賞ではあるが、目下3年連続して馬単、馬連ともに万馬券になっているので、気になるところではある。

 マイル戦は自然とペースが速くなるが、マークが厳しくなる今回は、リッキーにとって昨年のような楽な競馬は望めまい。しかし、だからといって極端な穴になるとは思いがたい。データ(馬単導入後の03年以降1番人気馬は7勝、反面2番人気は勝ち鞍がなく2着3回)に照らし合わせて期待したいのは、ベストウォーリアだ。

 実績から高い能力の持ち主であることは誰もが認めるところだが、前々走、前走と、この馬らしくない、ふがいない結果に終わっており、評価を下げている。が、穴党にとっては好都合だ。

 前走は疲れが出て本調子になかったこともあるが、何といっても出遅れてリズムに乗れなかったのが痛かった。前々走のJBCクラシックはイレ込んで落ち着きを欠いていたことを思うと、休み明けのGI南部杯を勝った反動(2走ボケ)があったのだろう。

 つまり前2走は、参考外のレースと捉えていいのではないか。

 前走後は短期放牧でリフレッシュ。ここを照準にじっくりと乗り込まれてきており、落ち着き払って好気配。ならば、あらためて注目すべきだろう。

 間隔を置いた時に好結果を出すタイプ。つまり鉄砲駆けする馬で、デビュー戦を含め【1】【2】【3】【1】【1】【1】着とポン駆けが利くのは何といっても強みだ。

 昨年のフェブラリーSは13着と期待を裏切ったが、久々をレコード勝ちしたあとの反動と見ていいだろう。そのへんは陣営も重々承知のこと。だからこそ時間をかけ、しっかりと調整してきたわけだ。

 左回り、とりわけ東京コースは〈3111〉と、めっぽう得意とするところ。さらに言えば波に乗る明け5歳。4、5歳牡馬が圧倒的に強いというデータが後押しする。

 父はエーピーインディ産駒のGI勝ち馬で、名種牡馬。母系も優秀で、名短距離馬クロケット、英2冠馬ロイヤルパレスなど一族に活躍馬がズラリという良血だ。

 これだけの背景があるうえに、状態がすばらしい。1週前の追い切りは、実にリズミカルだった。石坂調教師も手応えを感じている様子で「前走とは一変、本来の姿に戻っている。これなら楽しみ」と、目を細めるほどだ。

 持ち時計があり、速い時計での決着も望むところ。晴雨にかかわらず、大きく狙ってみたい。

 連下の筆頭は、インカンテーション。前走の東海Sは、やや重め残り。そのために最後の詰めが甘くなったが、この中間は抜かりなく調整できており、展開しだいでは大勢逆転もあっていい。

◆アサヒ芸能2/17発売(2/26号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論