今、「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)に「異変」が起きているという。テレビウォッチャーが言う。
「いわゆる姉妹番組が頻繁に放送されるようになっているのです。それが『わんにゃん観察バラエティ アニマリング』です。これはイヌ・ネコの生態を様々な企画を通して観察するものなのですが、今年4月に第一弾を放送して以降、11月14日で8弾目のオンエアとなりました。しかも8月からは毎月のように放送されており、10月には2回もオンエアされています」
本家の「モニタリング」より存在感を高めている姉妹番組だが、そこには長寿番組ならではの壁があるようで…。
「モニタリング」は今年で13年目。単なるドッキリとは違う人間観察を主眼に、人々の本性や心の動きなどを捉えてきた。「もしも、娘が突然、一発屋芸人と結婚したいと言ってきたら認める?認めない?」「もしも突然、街中に芸能人が現れたら…声をかける?そっとしておく?」「もしも、ドラマの撮影現場で代役をオファーされたら…演じきる?断る?」など、ありえないながらも、そのリアリティーと迫真の演技で、つい信じ切ってしまう人々の「可笑しさ」を届けてきた。
「ところが最近は、スポーツ選手が老人に変装して超難度の技を繰り出すドッキリや、街に設置された透明なカラオケルームで自慢の歌声を披露する企画を、毎週のように放送。もはやネタ切れの様相を呈しています」(放送作家)
確かに毎週2時間という、普通に考えればスペシャル番組の尺を埋めるのは生みの苦しみというべきか、やむにやまれぬ措置だったということか。放送作家が続ける。
「ただ、個人視聴率で4%台中盤は維持しており、まだソフトとして見切りをつけるのは早いと、編成部は踏んでいるのでしょう。こうして『アニマリング』をまぶすことで、延命を図っているものと思われます」
そしてこのまま「アニマリング」の比重が大きくなる可能性を、この放送作家は指摘するのだ。
「『モニタリング』の体裁をとりつつ、動物の生態を観察するネタはまだまだたくさんあろうかと思われます。特にドッキリにしなくても、飼い主との絆を試すものもあるし、他の生き物の生態を観察することもできます。しかもこの『アニマリング』が恒常的に続いていくであろう『証拠』もある。ネコ好きのSnow Man佐久間大介が芸能界No.1のネコ好きを目指す『ネコマスターへの道』は、毎回の恒例企画になっています」
今後、番組はどう変貌を遂げるのか。