ベッキーとブラックマヨネーズが司会を務める「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)が10月から2時間枠に拡大すると発表された。同番組は毎週木曜19時56分から放送されているため、後番組の「木曜ドラマ劇場」がそっくりなくなる。
この木曜21時枠は、「渡る世間は鬼ばかり」や「3年B組金八先生」など大ヒットドラマを生んでおり、一時は“TBSの独壇場”とまで言われていた高視聴率の鉄板枠だった。
ところが昨年10月期の「MOZU2」から現在放送中の「37.5℃の涙」まで平均視聴率は6%台から上がることはなかった。ドラマは制作費がバラエティより高額なこともあって、完全撤廃となったそうだ。
ところが、このTBSの英断に視聴者からは“NO”が突きつけられている。その大きな理由は「モニタリング」にあるようだ。
ネット上では「ヤラセ臭がすごい」「ベッキー演じる木部さんのキャラが寒すぎる」「わかってて騙されてる一般人の演技にシラけて見る気しない」と不評を買っているのだ。
これらの意見について、テレビ情報誌記者も「納得」だと話す。
「視聴者からの指摘にあるように、現在放送されている内容は、すでにネタバレしています。特に、失礼な記者に芸能人がどう対応するか? という企画は、『○○が神対応』などと話題になりますが、蓋を開けてみれば番宣がらみ。つまらない小芝居には飽き飽きです。2時間枠にするなら企画を一新しないと、ドラマの視聴率より悲惨な状況になるかもしれませんね」
かつては「ドラマのTBS」と言われるほど良質のドラマを制作してきた局だけに、その本領発揮を望む声は少なくない。
(李井杏子)