南米ペルーで行われたAPEC首脳会議で外交デビューを果たした石破茂総理。会議の場で各国首脳が挨拶を交わす中、スマホをいじったり、握手を求める首脳に座ったまま応じるなど、その立ち振る舞いが物議を醸すこととなった。
11月21日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)では、改めて石破総理の所作を検証。スタジオ出演した社会学者の古市憲寿氏が、厳しい口調でコキ下ろした。
まずは元外務官僚でフジテレビ解説委員の風間晋氏が、各国首脳が新総理の人物像に関心を抱いていたとして、
「直接会って、どんなヤツか見定めたいっていう、そういう首脳も少なくなかったと思うんですよね。そういう意味で、余計に貴重な機会だったはずなんですけど…」
その上で石破総理の体調面を気遣い、こうも言ったのである。
「総裁選以降、激動の毎日だったわけじゃないですか。南米は遠いんですよ。政府専用機だって、南米は遠い」
これに古市氏が反論する。
「体力ない時点で、首相失格じゃないですか」
スタジオでは笑い声が響く中、風間氏がこれに応じて、
「古市さんは体力があって、毎週のように海外に行ってるから。そういう古市さんからすると…」
だが古市氏の責め口調は強まる一方だった。
「そもそも体力ある、が前提じゃないですか。大前提でね。その上で思うのは、なんで誰も教えてあげなかったのかって思いますよね。民間人のパーティーだって基本的には、相手に合わせるのが基本じゃないですか。相手が立ってくれたら立つ。握手が片手だったら片手とか、基本的なことを押さえればいいだけの話なのに、それもできてない。そもそも石破さんって国内からも国外からも、短命政権だと思われてるじゃないですか。短命政権の国のトップと、誰も本気で仲良くしたくないですよね。今回、所作が完璧で外交できるんだってなったら、国内世論も変わってくるじゃないですか。そのチャンスを逃したって意味では最悪です」
古市氏は11月17日の「真相報道 バンキシャ!」(日本テレビ系)でも、石破総理を痛烈批判している。片手で握手を求めた中国の習近平国家主席に両手で応じたことに「媚びてるようにみられかねない」とコメント。
生前の安倍晋三元総理と昭恵夫人とは個人的な付き合いがあっただけに、政治的に対立していた石破総理への私怨だと感じる視聴者は少なくなかったのでは。
石破総理にはこれから、大波が寄せる国会対応が待っている。