ソフトバンクの王貞治球団会長が東京都内のホテルで会見を開き、野球振興団体「球心会」を立ち上げると発表した。来年秋以降に子供を対象にしたイベントを開催予定で、王会長や大谷翔平を超えるヒーローを発掘することが目的となる。
野球の競技人口が大幅に減り、サッカー、バスケットボールなどに押されている現状がある。テレビ地上波中継がガクンと減り、ファンがコア化しているのも人気衰退の一因だろう。
気になるのは、王会長がプロ野球12球団のオーナーを前に、企画趣旨の説明をできたことについて、しきりに「発言させていただき、感謝」と繰り返したことだ。球界関係者が語る。
「現役選手にも手伝わせて、資金協力してほしい…そう頼みたかったんでしょう。大谷については現役中に手伝わせることは希望していないようですが、そんなことを言っていたら、あっという間に野球界は縮小の一途をたどる。今の子供たちに最も効果的に訴えられるのは、スーパーヒーロー・大谷しかいませんから。外堀を埋めてから大谷に参加を促すのが、王会長の狙いでしょうね」
どうりで「大人の協力」が必要なわけである。