大晦日の「第75回NHK紅白歌合戦」には紅組20組、白組21組の歌手が出場するが、紅白両軍ではない「特別枠」というものがある。ここに登場するのが、氷川きよしだ。
氷川は2022年の紅白ステージを最後に活動休止に入り、昨年4月にデビュー時から所属していた事務所を退社して独立。今夏に歌手活動を再開していた。芸能記者がその間の「変化」を語る。
「もともと、そのビジュアルはどんどん美しくなっていたのですが、独立後、いろんな『制約』がなくなり、ビジュアルの変化が止まりません。さらに言動も氷川の思うがままになったようで、ついに強烈な『カミングアウト』をすることとなりました」
もともと政権与党・公明党の支持母体である宗教法人創価学会の熱烈な信者として知られた氷川。あまりにも熱烈な信仰から、担当マネジャーを折伏(勧誘活動)しようとして、パワハラ行為があったと報じられたことも。
すでに複数の媒体でも報じられていることだが、11月14日に発売された学会系の雑誌「ワールド セイキョウ VOL.5」(聖教新聞社)に冒頭から8ページにわたり、氷川のスペシャルインタビューが掲載されている。
その中で氷川は、昨年11月15日に95歳で他界した創価学会の池田大作名誉会長が幼少期の辛い時期の心の支えとなり、池田氏の書籍などで励まされ「自分の歌で人に勇気や希望を与えていきたい」と思うようになったと告白したのだ。
「先の衆院選で、公明党は惨敗に近い結果。これまでは久本雅美や山本リンダが『広告塔』でしたが、ついに氷川を担ぎ出すことにしたのでしょう。とはいえ、不偏不党が原則のNHKだけに、紅白に出演する歌手が自身の信仰を大々的にカミングアウトするのは、さすがにマズイでしょうね」(全国紙政治部記者)
とはいえ、NHKにとっては「嬉しい誤算」があるかもしれないという。
「前回2022年の紅白で、氷川は歌手別視聴率トップ10に入ることができませんでしたが、このカミングアウトにより『これは絶対に見なければ』と思う視聴者が相当数いるはず。ダントツで歌手別視聴率トップを獲得し、視聴率の上積みが期待できるのでは」(前出・芸能記者)
このカミングアウトが今後の氷川の仕事にどう影響するか、興味津々なのである。
(高木光一)