まだまだ騒動の火は鎮火しそうにない。日本バスケットボール協会の三屋裕子会長がNBAレイカーズの八村塁による日本代表への「苦情」に背を向けているからである。
11月26日、三屋氏が会長代行をしている日本オリンピック委員会(JOC)の理事会後、報道陣からは矢継ぎ早に八村関連の質問が飛んだが、これをJOC関係者が「ダメ!」と制止したのだった。スポーツ紙デスクはアキレ顔だ。
「JOCの建物内は基本的に廊下、エレベーターなどの共有部分での取材をいっさい禁じており、これに沿った形で制したのです。だったら、どこか空いている会議室で対応すればいいわけですが『それはバスケットボール協会案件で、JOCとは関係ない』というスタンスだから、今回のように後味が悪い形になってしまっている」
先日もバスケットボール協会の事務総長が、八村のマネージメント会社と話し合いの場を持ったとはいえ、その後も八村はホーバスHCら日本代表の姿勢を痛烈に批判している。
「このままでは泥仕合に終始してしまう。問題はバスケットボール日本代表をサポートするスポンサーが離れる可能性があることです。パリ五輪前には三井不動産、ソフトバンクなど大手企業が名を連ねましたが、その支援が解かれたら協会はどうするのでしょうか」(バスケットボール関係者)
もはや逃げ得できるフェーズではないのだ。